ムニ キョウト (MUNI KYOTO)/嵐山

2020年夏に嵐山で開業したスモールラグジュアリーホテル「MUNI KYOTO」。渡月橋すぐ近くという観光客にとっては抜群のロケーションであり、よくもまあこんな場所に開業できたなと業界では話題となりました。ミシュランでは「4パビリオン(極めて快適)」に選出されています。
客室数は21のみなので、ドーンとしたロビーはなくお部屋でのチェックインです。ご案内頂いたのは「ガーデンテラス デラックスダブル」というお部屋であり、広さは50平米ほどでしょう。綺麗な長方形の間取りであり動線に無駄がありません。
ベッドがデカい。しかも直列につながっているため、成人男性が4-5人並んで寝れそうな勢いです。こんなにデカいベッドは「パークハイアット東京(Park Hyatt Tokyo)」以来である。
リビングエリアからテラスへ空間がシームレスに続き、数字以上の広さを感じます。窓を開ければ水の流れる音が心地よいのですが、カギをかけると無音になるという究極の遮音性を誇ります。
それにしてもテラスからの眺めは最高ですね。1階は水の流れるお庭が広がっており、まるで川床でくつろいでいるかのように涼しげです。
しっかりしたワーキングデスクも設置されており、回線速度もめちゃんこ速い。私のこれまでのホテルステイにおいては「ハイアットリージェンシー京都」の250Mbpsが最高速度でしたが、その倍近いスコアを悠々記録してくれました。
ミニバーにつき、アルコールを除いて無料で愉しむことができます。ミネラルウォーターも山ほどあります。また、ブティックで売られている菓子類などがウェルカムスイーツとして用意されており、そのひとつひとつがいちいち美味しかった。
クローゼットも広々で使い勝手良し。
ウェットエリアに参りましょう。ベイシンはダブルでシャワーはレインシャワーとイマドキの装備です。
アメニティはオリジナルのものであり、あまり印象に残りませんでした。白い粉はバスソルトだったのかなあ。結局バスタブにお湯を張らなかったので使用しませんでした。
お手洗いは当然にウォシュレット完備であり、マットなグレーの色合いが印象的。このまま「Ode(オード)」でも開業できそうな勢いです。
カクテルタイムです。当館1階には「ムニ ラ テラス (MUNI LA TERRASSE)」というダイニングがあり朝食・ランチ・アフタヌーンティーと大活躍なのですが、17時からは宿泊者限定のラウンジへと様変わり。
オリジナルカクテルや京都のクラフトビールを楽しみつつ、渡月橋と桂川の眺望を楽しみます。ツマミのグジェールはレストラン謹製なのかレベルが高かった。
夕食はメインダイニング「ムニ アラン デュカス (MUNI ALAIN DUCASSE)」へ。アラン・デュカスは私の好きなレストラン系列のひとつなので、このために嵐山に宿泊したと言っても過言ではありません。開業してちょっぱやでミシュラン1ツ星を獲得。詳細は別記事にて。
朝食は前述の「ムニ ラ テラス (MUNI LA TERRASSE)」へ。こちらもアラン・デュカスの監修であり、メインダイニングと共にミシュラン1ツ星を獲得しています。詳細は別記事にて
アクティビティにつき、一応ジムはあるのですがまさに一応といった装備であり全く役に立たないので期待しないでおきましょう。一方で、ご近所の世界遺産「天龍寺」での早朝特別参拝や座禅などコラボ企画が開催されているので、事前にウェブサイトでチェックしておくと良いでしょう。また今回、予約プランの何かでお隣の「福田美術館」の招待券も貰えました。
以上、1泊2食で14万円。7千円の朝食と2.4万円の夕食が2人分と考えても素泊まりで7-8万円は要する計算です。めちゃんこ高いのですが、京都のド観光地にあるスモールラグジュアリーホテルと考えれば悪くない価格設定でしょう。何より嵐山に泊まる機会は意外と少ないので(みんな京都の中心地に泊まって嵐山には日帰りで来る)、その中でのマックス最高級なチョイスが7-8万円で済むと考えれば安いものかもしれません。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。