恵比寿駅から歩いて数分、恵比寿横丁入り口近く「東京豚饅(とうきょうぶたまん)」の並びにある「めし処こづち」。女子力の高めな街にはそぐわないハードボイルドな定食屋であり、寺門ジモンや千原ジュニアなどがテレビで絶賛。食べログでは百名店に選出されています。
店内は厨房を取り囲むL字型カウンターのみで昭和にタイムスリップしたかのような雰囲気。1957年オープンの老舗であり、今も昔もピークタイムは大行列の人気店。私は平日15:30という謎の時間にお邪魔しましたが、それでも客席の半分は埋まっていました。従業員同士は軽口をたたき合う和気藹々とした空気感である一方、ゲストの殆どはおひとりさまで、みな一心不乱に飯を掻き込むという独特のムードです。
日替わり定食は何と奇跡の500円。そマ?しかしながらその日の分は売り切れだったので、私は「肉野菜炒め定食」を注文。こちらは900円です。
料理人のにいちゃんが歌うように鍋を振るい、数分で完成。キャベツ・モヤシ・ニンジン・肉と王道のセパージュであり、ノスタルジックな味わい。オカンを通り越してバアちゃんの手料理を思い出す勢いです。単品で「メンチカツ」も注文したのですが、ゲンコツサイズの肉塊にキャベツの千切りまでついて250円はお買い得。おや、隣のにいちゃんが注文した「肉豆腐(330円)」がナイアガラの滝のようなサイズ感で実に旨そう。次回はそちらも注文してみよう。
ライスは丼にたっぷり入った大容量サイズであり、女の子であれば完食は難しいかもしれません。硬めに炊きあがりワシワシと掻き込むタイプであり、メンチカツを追加して本当に良かった。
味噌汁は全然美味しくないですね。全面的に煮詰まっておりワカメの色がおかしなことになっています。もちろんこういったハプニングも当店におけるちょっとしたスパイスのうちのひとつです。
良い店でした。コロナだろうが何だろうが実力さえあれば消えることはないことの証明とも言うべき定食屋であり、50年後にテスラは無くなっているでしょうが当店は事業継続できているような気がします。おや、隣のにいちゃんが注文した「とんかつカレー」が実に旨そう。次回はそちらも注文してみよう。
ツイート
関連記事
恵比寿も十番に負けず劣らず良い街ですよね。1度住んで、片っ端から食べ歩いてみたいなあ。よそ者ながら印象に残ったお店は下記の通り。
- マッシュルーム(MUSHROOM) ←3皿取ってデザートやお茶までついて3,500円ってむっちゃ安くない?
- アリゴトゥール(Aligoteur Que du bonheur) ←美味しいを突き詰める旨いもの屋。
- 筑紫樓(つくしろう) ←ランチタイムは社会貢献活動かもしれませんが、それにしてもお得である。
- 鍈輝(えいき) ←コロナ・テイクアウトグルメグランプリ優勝店。
- クンビラ(KHUMBILA) ←スパイスのオーケストラともいうべき複雑な味わいが五感に押し寄せる。
- ブラチェリア デリツィオーゾ イタリア(BRACERIA DELIZIOSO ITALIA) ←ランチの信じがたい費用対効果。
- CarneSio east(カルネジーオ イースト) ←なんて素晴らしい費用対効果なのでしょう。
- ガストロノミー ジョエル ロブション ←やはり最強。季節ごとにお邪魔したい。
- チャイニーズダイニング方哉(まさや) ←ランチの千円担々麺が絶品。
- 蕎麦懐石 義(ぎ) ←飲み物付きランチコース4千円がほんとうにすばらしい。
- えびすの安兵衛 ←超行列店。高知名物「屋台餃子」を恵比寿の地で!