連休初日は映画に合わせてクラシック音楽を楽しむ会。あの「ジュラシック・パーク」のテーマ曲が目の前で生演奏だなんて胸熱です。開演時間よりだいぶ早く有楽町に着いたので(会場は東京国際フォーラム)、軽くお茶でもしようという話になりました。
有楽町駅から歩いてすぐ、というか駅直下のガード下にあるカレーうどんの名店「慶屋」に向かいます。とりとめのないデザインのファサードが不安にさせますが、食べログでは百名店には選ばれています。
店内はカウンター数席のみで、設備は博多の屋台のほうがハイテクかもしれません。しかし壁には「手打ちのうどん、そば店です。当店は立ち食いではありません。時間がない方はご遠慮願います。」と誇り高い注意書き。なるほど茹で置きの麺をさっと湯がくわけではなく、注文を受けてから生麺を茹で始めるため提供まで10分近くを要しました。
カレーうどんが着丼。600円と、令和のインフレどこ吹く風。トッピングのメンチカツについても150円で、スーパーの総菜やコンビニのホットスナックと変わらない価格設定です。ひと口食べて驚き、なんだこのカレーうどん!超旨いじゃないか!
スープは和風の出汁が強く蕎麦屋のカレー的なニュアンスです。麺はうどんとしては細めでありツルツルとした食感。讃岐のコシがすげえみたいな方向性とはまた違う美味しさです。麺の量は少ないので、成人男性であれば大盛りにしたほうが良いかもしれません。
麺の量は少ない、と申し上げましたが、無料でライスも付きます。「ゴハンいりますか?」と店主に聞かれ、半分で、と答えたのですがそれでも結構な量であり、通常量でお願いするのであれば麺は大盛りにしなくても良いかもしれません。すいません言ってることバラバラで。不安定なんです。いずれにせよカレー雑炊風にして絶品。
くどいようですが、カレーうどんとライスがセットで600円。マジで600円。もちろん1杯千円を超えるニューウェーブ系カレーうどんとは土俵が異なので比ぶべくもありませんが、有楽町という地で600円、しかもライス付きと考えれば大したものです。銀ブラで小腹が空いた際にどうぞ。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。