ハイアットリージェンシー東京の中華料理「翡翠宮(ひすいきゅう)」。開業は1997年と歴史があり、2016年には大規模改修を済ませモダンなインテリアに生まれ変わりました。
ホテルのダイニングらしくかなりの大箱です(写真は公式ウェブサイトより)。ホールは80席に個室が7室もあるようで、接待はもちろん家族での食事会などにも使えそうです。我々は週末のランチにお邪魔し、「蓮華(れんか)」というコースを注文。まずは前菜三種盛り。いずれも中華料理の定番であり、奥にあるゼラチン質のものがコクが強く美味しかった。
点心二種。左はおこわの焼売に右はエビ。おこわの焼売は、焼売というよりもおこわそのもののような気がする。
スープが美味しいですね。卵をベースとした骨格のあるスープであり、海の幸とりわけ海老の身がゴロゴロと詰まっています。
バラエティプレート。豚スペアリブの黒酢煮込み、帆立貝のチリソース、北京ダック、海老と野菜の塩炒め、と、オーソドックスな中華のオカズが並び、いずれも調味が強く、白ゴハンが欲しくなりました。
〆の炭水化物にXO醬入り上海焼そば。お野菜多めでシャキシャキ感を楽しみ、また、XO醤のコクの深さを楽しみます。美味しいのですが量が少ない。倍量あっても足りないくらいです。
デザートは杏仁風味のゼリーでしょうか。食事の量はそれなりなのにスイーツは特大サイズでやってきます。チェリーの酸がきいており味は悪くないのですが、さすがに量が多く飽きがきました。
以上、お食事のコースがひとりあたり4,961円。ホテルのダイニングなので仕方のない部分はありますが割高に感じました。料理の数は多いのですがそれぞれのサイズは小さく記憶には残りづらい。何ならアラカルトで麺やチャーハン一点突破のほうが満足度は高かったかもしれません。
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それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。
- チャイナハウス龍口酒家(ロンコウチュウチャ)/幡ケ谷 ←東京の10,000円以下の中華だとダントツ好き
- サエキ飯店/目黒 ←切れ味抜群
- ShinoiS(シノワ)/白金台 ←めちゃ美味しいんだけれど高いんだよなあ
- 4000 Chinese Restaurant/西麻布 ←王道中の王道の中華料理ですげえ旨い
- センス(Sense)/日本橋 ←あれだけ香港に通い詰めた結果、日本の飲茶が一番とは実に複雑な心境
- 南方中華料理 南三(みなみ)/四ツ谷 ←素晴らしい、何も言うことは無い
- 蓮香(レンシャン)/白金高輪 ←日本人が一般に想像する中華料理のイメージを打破する多彩な魅力
- 中華バル 池湖(いけこ)/渋谷 ←度を越した費用対効果
- 飄香/麻布十番 ←十番のランチではトップクラス
- 紫玉蘭/麻布十番 ←税込800円は神のなせる業
- VELROSIER (ベルロオジエ)/河原町(京都) ←フランス料理みたい
- 開化亭(かいかてい)/岐阜駅 ←過剰なものは何も無く、足りないものも何も無い
- Mott 32(卅二公館)/中環(香港) ←この中華料理はちょっと東京には無い
- Lung King Heen(龍景軒)/中環(香港) ←総合力という意味では香港における飲茶で私的ナンバーワン