薬膳火鍋 小肥羊（シャオフェイヤン）／宮古島

宮古島は「シギラセブンマイルズリゾート」にある「薬膳火鍋 小肥羊（シャオフェイヤン）」。皆さんご存じ、日本中どこにでもある「小肥羊」ですが、当店は宮古島の食材を多用した火鍋という意味では一風変わっています。
オミクロン真っ盛りの時期（ただし既に宮古地域はマンボウ解除済）にお邪魔したため、店内はガラガラ、というかゲストは我々しかいませんでした。従業員の数も勿論少ないのですが少数精鋭といった振る舞いだり、正直、1泊5万円以上する「ホテルシギラミラージュ」のスタッフの誰よりも良い動きをしていたように思えます。
閑散期限定のメニューなのか、火鍋のセットに飲み放題が付いて5,500円というお得メニューでお願いしました。飲み放題メニューはビールにハイボールに泡盛にソフトドリンクといった程度ですが、火鍋に合わせるアルコールという意味では必要にして十分です。
「前菜二種」とありましたが、これはまあ、お通しと言うか何というか、ご愛敬の部類でしょう。
前菜が足りない、ということで追加メニューからよだれ鶏（？）を注文。こちらも飲み屋の一品料理程度のクオリティではありますが、700円という値段を考えれば中々の質および量です。
真打登場、火鍋です。左は麻辣（マーラー）スープで大中小の辛さから選ぶことができるのですが、ヘタレの私は小をゴリ推し。でも結局このぐらいの辛味で心地よく完食できました。右はまろやかな白湯（パイタン）スープで、コッテリ目の鶏系スープといった味覚です。
セットの野菜盛りがとんでもない量でやってきました。島豆腐や紅イモなど、火鍋の具材としては珍しい食材がオンリストされるのは宮古島ならでは。野菜がこれだけ多いと罪悪感なしに満腹になれるのがいいですな。
「あぐー豚」も沖縄のフランチャイズならではと言って良いでしょう。「あぐー豚」にも様々な規定があり、当店の肉がそのいずれに当てはまるのかは存じ上げませんが、豚の脂の甘味と麻辣スープのスパイスが溶け合いクセになる味わいです。
 「宮古牛」はこの地の名産品であり迷わずチョイスしたのですが、何かこう、火鍋というコンセプトには合いませんでした。このあたりは料理というサイエンスの面白い世界でもあります。
〆の麺は宮古そば。生麺を茹で上げたものであり、モチモチクミクミと心地よい食感。2種のスープどちらで食べても美味しく、何ならプレーンな宮古そばよりも全然美味しく感じました。
以上を食べ、たらふくお酒を飲んでお会計はひとりあたり5～6千円ほど。ラグジュアリーリゾートでこれだけ飲み食いしてこの支払金額は良心的。もちろん「小肥羊」など日本中、いや世界中に展開するフランチャイズ店ではありますが、地元の食材を多用しているという意味では唯一無二の存在。（一般論として）ホテルのメインダイニングなんて高いだけでパっとしないことが多いので、思い切ってチェーン店に振り切るのも悪くない戦略なのかもしれません。

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