「木灰そば」で有名な「とらや」。ピークタイムはボードに記帳して外で待つ必要があるほどの人気店。赤嶺駅と小禄駅の中間地点にあり、いずれの駅からも歩いて7~8分ほど。駐車場は数台しかなくそこに停めれるかどうかは時の運ですが、近くにコインパーキングもあるので問題ないでしょう。
店内はカウンター席が中心に、小上がりが3卓。子連れでも安心の沖縄スタイルですが、1~2人で訪れパパパと食べて帰っていくハードボイルドなゲストが多かった印象。
ちなみに「木灰そば」とはかん水の代用としてガジュマルなどの木灰を水に入れた上澄み(灰汁)を使用した伝統的な製法の麺を指し、大変な手間を要しますがミネラルが豊富で健康に良いそうです。
私は「本ソーキそば・中(650円)」に「ちきなーじゃこのせご飯(180円)」を注文。麺は「中細麺」と「平麺」から選ぶことができ、お店の推奨は前者ですが太麺原理主義者の私は後者をチョイス。
なるほど麺が旨い。きしめんのように太く讃岐うどんのようにコシが強く、ムシャムシャと食べ応えのあるヌードルです。「木灰そば」のややこしいメカニズムを抜きにして、その美味しさに麺くらいました。スープはカツオの風味が支配的であり、酸味を感じるほどパンチのある味覚であり、強く心に残ります。
サイドメニューの「ちきなーじゃこのせご飯」。「ちきなー」とは沖縄で良く食べられるカラシ菜のことであり、そのおひたし(?)とおじゃこを合わせたものを白ごはんに山盛りトッピングします。素朴な料理ですがしみじみとした味わいであり、ピリッとした辛味が病みつきになる美味しさです。
連れは「沖縄そば・中(550円)」を「中細麺」で注文。いくらか味見させてもらいましたが、「平麺」に比べて「中細麺」は喉越しが良く、ツルツルと勢いよく食べ進めることができます。どちらもそれぞれの美点があり甲乙つけがたい美味しさです。ちなみに「沖縄そば」の肉は三枚肉で、豚のバラ肉です。
「きんぴらごぼうのせご飯(180円)」もやはりきんぴら部分がタワー盛りで、目で見て楽しい食べて美味しい。美味しかった。わが心の沖縄そばベスト5に入る満足度の高さです。しかも値付けが安い。そりゃあ人気が出るわけだ。
営業時間はランチタイムのみであり、中々に難易度の高いお店ですが、希少なそばを作るために必要な作業時間だと割り切りましょう。空港からも遠くないので、沖縄到着直後や帰る間際など、旅行者がテンションを上げるために注入するのも良いでしょう。
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