新富町・宝町・八丁堀3駅の重心あたりに位置する「プレニチュード(plenitude)」。今田一之シェフは岡山県出身。フランスはリヨンで腕を磨き、帰国後は神楽坂「ルグドゥノム ブション リヨネ」の料理長としてミシュラン1ツ星を獲得。2016年12⽉に当店をオープンし、ゴ・エ・ミヨにも掲載されました。
店内はテーブル席がいくつかに個室がふたつ。トータルでは20席ほどでしょうか、ちょうど良いサイズ感です。壁にはシェフの奥様のご両親が蒐集されたシャガールの絵が気前よく飾られており、プレゼンテーションプレートもシャガールです。
ボトルのワインは1万円前後が多く、その殆どがフランスものです。グラスワインは1,500円ほどからとお手頃で、ビールやノンアルコール飲料も充実しています。
まずはお野菜のテリーヌ。女子受け必至の見目麗しい外観であり、お野菜そのものも全て無農薬であって実にヘルシー。自家製のビーツ入りマヨネーズの酸味や添えられたホタルイカの旨味と苦味でよいちょまるな前菜です。
お肉料理はローストビーフ。実に軽やかな味わいで、泡や白ワインでいけちゃいます。薄切りにされたものが3枚盛り付けられており、このプレゼンテーションは前菜のハムっぽいというか何と行くか、もっと肉々しい塊で食べたい気もします。
デザートは桜がテーマ。ホワイトチョコレートと桜のブランマンジェの取り合わせがいいですね。甘さは控えめで取っつき易く、何ならバケツ一杯でレンゲで食べたいぐらいです。
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パンはシェフのズッ友の「エクラデジュール(Éclat des jours)」謹製。小麦の風味が豊かであり素朴でありながら存在感はハッキリ。フランスのパンってこうだよなあと思わず頷いてしまう味覚です。
お魚はヒラスズキ。バリっと香ばしい皮目と穏やかな味わい身の対比が心地よく、そのお出汁で炊いたリゾットも美味。お肉料理はローストビーフ。実に軽やかな味わいで、泡や白ワインでいけちゃいます。薄切りにされたものが3枚盛り付けられており、このプレゼンテーションは前菜のハムっぽいというか何と行くか、もっと肉々しい塊で食べたい気もします。
デザートは桜がテーマ。ホワイトチョコレートと桜のブランマンジェの取り合わせがいいですね。甘さは控えめで取っつき易く、何ならバケツ一杯でレンゲで食べたいぐらいです。
小菓子とお茶もついてきます。カヌレがかなりの出来栄えで、サブ垢で専門店を開いても良いぐらいのクオリティです。
4,300円のコースにワインを軽く飲んで、お会計はひとりあたり7-8千円といったところ。この皿数ならびにこの品質でこの支払金額はお値打ち。確実にホンモノのフランス料理なので、次回はディナーに訪れ最もヘヴィなコースを楽しんでみたいと思います。
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- アピシウス ←東京最高峰のレストラン。
- ナリサワ ←何度訪れても完璧。
- naoto.K(ナオトケイ)/神田錦町 ←近い将来、当店は必ず超予約困難になります。かけてもいい。
- 銀座 大石/銀座 ←自分が働くならこういう職場。
- ナベノイズム ←世界観がきちんとある。
- ル・マンジュ・トゥー/神楽坂 ←接客は完璧。料理は美味そのもの。皿出しのテンポも良く、とにかく居心地の良いお店。客層も好き。
- TAIAN TOKYO(タイアン トウキョウ)/西麻布 ←流行り廃りに捉われないマッチョな料理。
- ア・ニュ Shohei Shimono/広尾 ←リニューアルしてリベラルに、旨けりゃなんでもいいじゃん的に。
- ラフィナージュ(L'affinage)/銀座 ←王道中の王道。銀座とは考えられない値付け。
- SUGALABO ←料理だけなら一番好きかも。
- エクアトゥール ←天才によって創られる唯一無二の料理。
- ete(エテ) ←美食の行き着く先はお抱えの料理人。
- アサヒナガストロノーム/日本橋 ←そこらのフランス料理店とは格が違う。
- エステール(ESTERRE)/大手町 ←料理もサービスもパーフェクト。外せない食事ならココ。
- ル マルタン ペシュール(LE MARTIN PECHEUR)/吹上(名古屋) ←フランス料理という文化に対する並々ならぬ愛情を感じました。