昼食時に山手通りに差し掛かったので「アンティカ・ブラチェリア・ベッリターリア(Antica Braceria Bell'italia)」にでも立ち寄ろうとすると、あれ?何かお店の雰囲気が違う?軒先に総菜とスイーツのディスプレイがあり、店名は「Laugh(ラフ)」となっています。
なんと「アンティカ・ブラチェリア・ベッリターリア(Antica Braceria Bell'italia)」は三田に移転したそうです。しかしながら、内装は居抜きというか何というか、難易度の高い間違い探しのように全く同じ。それでも一応「2021年7月3日(土)オープン」という位置付けのようです。
メニュー構成もこれまでとほぼ同じであり、クリストファー・ノーランの世界に迷い込んだかのような既視感があります。せっかくなので1,500円の「前菜3種類+パスタ」セットを注文し、500円の追加料金で麺をフレッシュパスタに変更してもらいました。
「前菜3種類」が到着。どこからどこまでをカウントしたら3種類なのか、謎にお得な500円プレートです。レンズ豆のスープは素材の甘味がしみじみ旨い。リエットはきちんとしたレストランの味そのもので、キャロットラペも堂に入った味わい。イタリアンというよりもフランス料理的なニュアンスを感じました。自家製のフォカッチャ、とのことですが、黒焦げで水分が完全に飛んでおり全然美味しくありません。パッサパサ! パッサパサ! 口のなかパッサパサ!ピークタイムでてんてこまいなのは理解できなくもないですが、さすがにこれは客に出せるクオリティではありません。提供しないほうがマシなレベルです。
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本日のパスタはボロネーゼ。フレッシュパスタはトンナレッリでしょうか(違ってたらスマン)、瑞々しい食感で麺そのものが美味しい。他方、ラグーは意図してなのか偶々なのか、水分が若干ビタビタしており惜しい。もう少し凝縮感のあるタイプを私は好みます。
バリ忙しいタイミングで訪れてしまったためか、あと一歩の部分が目立ちました。それでもフレッシュパスタの美味しさには目を瞠るものがあり、色々と可能性を感じます。次回は夜に、アラカルト注文でゆっくり楽しみたいと思います。
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