ディープな中国郷土料理を提供する店として好評を博し、都内で数店舗を展開する「黒猫夜(くろねこよる)」。私は数年前に赤坂店にお邪魔したことがあり、今回は六本木店のランチにお邪魔します。食べログでは百名店に選出と、根強い人気を誇ります。
入店してデジャヴュ。近所の雑居ビルに入居する「52 (ゴニ)」に似た内装です。よくよく思い返せば違うところは沢山あるのですが、不思議と親しみを感じました。店内は屋根裏部屋的な一種独特の雰囲気があり、カウンター席にテーブル席と色々な用途で使えそうです。
週替わりのランチメニューは潔く一種類のみであり、今週は「台湾タレカツ土鍋ごはん」でした。オーダーの取り方もゴハンの量のみを確認し、その内容についての検討が無いのは面白い。そのへんの牛丼屋よりもシンプルな運用設計です。
定食のセットであり、スープも付帯します。こちらは中華風(?)の温かいスープにベーコンなのでコクを付与しており、ディナータイムのアラカルト注文への可能性を引き出してくれました。サラダはレタスとポテサラの2層構造であり、量がたっぷり。ランチのオマケサラダとは思えないほどのボリューム感であり食べ応え抜群です。
本題の「台湾タレカツ土鍋ごはん」。中々のサイズ感の豚肉を軽く揚げ、じっとりとした味付けで攻めてきます。白眉はライス。長細く香り高い味わいが特長的で、タレカツのオリエンタルな調味にシンデレラフィットします。
脇に添えられたタレを活用し、途中で味変しましょう。先に述べたライスとタレが良く合い、オカズなしでも充分に旨い。ゴハン大盛りにすれば良かったかな。
お会計は千円ポッキリ。オーダーを取る手間も会計をする手間も省力化され、ワンオペでも充分に回せる練りに練られたオペレーションでした。六本木でサクっとスピーディーに、だがしかしちゃんと美味しい中華ランチを楽しみたい方は是非どうぞ。
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六本木は難しい街です。おっと思えるリーズナブルな店から、高くてギラギラしてるだけのハリボテのようなお店も多い。私が好きなお店は下記の通りです。
- Takumi ←このコース料理で6,500円というのは安すぎ。
- ビストロ マ・キュイジーヌ (BISTRO Ma Cuisine) ←六本木でビストロと言えば当店で決まり。
- ブーケ・ド・フランス (Bouquet de France) ←がっしりと真正直で骨太なフランス料理。
- ル ブルギニオン ←質実剛健これが本物のフランス料理。
- エディション コウジシモムラ ←スペシャリテの牡蠣は必食。
- クッチーナ アッラ バーバ(Cucina alla Baba) ←老眼鏡が必要なほどメニューが豊富。
- s`accapau ←最先端でカッコイイ。
- アジュール45 ←さすがリッツ・カールトン。パーフェクト。
- ウルフギャング・ステーキハウス ←ランチのハンバーガーが絶品。
- 霞庭まつばら ←素晴らしくバランスの取れた和食店。
- 52(ゴニ) ←六本木深夜メシの決定版。
- ラ スフォリーナ ←六本木のきちんと美味しいイタリアンでこの費用対効果は素晴らしい。
- Reglisse (レグリス) ←謎のコスパの良さ。洋食推しなのも面白い。
- ラ ブリアンツァ ←全体を通して気前が良い。