カウンターが6席にテーブルが1卓という、ちょうど良いサイズ感のお店(写真は食べログ公式ページより)。
岩見英史シェフはバーテンダーやソムリエなどを経て渡仏。どういう経緯か帰国後はイタリア料理店「キートス(kiitos vininaturali )」を開業し、現在に至ります。
ワインはお食事に合わせてソムリエールにお任せ。ワインもメイクも自然派の大変に感じの良い方であり、わが心のソムリエールトップ10にランクインするほどの実力者です。値段表は無いのですが、最終支払金額から逆算するに恐らく1杯千円かそこらだと思います。シメサバのサラダ仕立て。バリバリにフレッシュな葉物野菜に柑橘系の程よい甘味と酸味が良く合います。サラダの下にはシメサバがギッチギチに敷き詰められており、鮨屋のそれとはまたベクトルの異なる〆でありワインにもピッタリ。
ズワイガニがぎっしり詰まったキッシュ。その名の通りガチでぎっしり詰まっており甲殻の旨味たっぷり。チーズの風味もカニに勝るとも劣らない強さであり迫力のある味覚です。
パンは2種。いずれもシンプルな仕様ですが、先のズワイガニも次のパスタもソースしっかり目だったので、このぐらいでちょうど良かったです。
スパゲティはイノシシのラグーソースで。このパスタは凄いですねえ。イノシシの肉量がとんでもなく、炭水化物というよりもステーキを食べている気分です。とは言えジビエ特有の臭みなどは微塵も感じさせず、赤ワインと合わせて壮絶な旨さでした。
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パンは2種。いずれもシンプルな仕様ですが、先のズワイガニも次のパスタもソースしっかり目だったので、このぐらいでちょうど良かったです。
スパゲティはイノシシのラグーソースで。このパスタは凄いですねえ。イノシシの肉量がとんでもなく、炭水化物というよりもステーキを食べている気分です。とは言えジビエ特有の臭みなどは微塵も感じさせず、赤ワインと合わせて壮絶な旨さでした。
サービス(?)でコーヒーをお出し頂けました。近所の有名なコーヒー屋さんで焙煎しているものらしく、なるほどシェフが胸を張るのも納得の味わいです。
以上を食べ、ワインをグラスで3杯飲んでお会計は1.4万円。どの料理も完全に美味しく量もたっぷりで大満足のディナーでした。固定のメニューではなく、その日の旬の仕入れに基づいたアラカルトメニューで展開するのが凄くいいですね。好きなもの・食べたいものだけを好きなだけ。究極の贅沢です。ベクトルとしては松山の「名前のないイタリア料理店」に似ているかも。食いしん坊のお友達と共にどうぞ。
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食通たちが鰻の魅力とこだわりを語り尽くす一冊。よしもとばなな、沢木耕太郎、さくらももこ、椎名誠、村上龍、村上春樹、島田雅彦、五木寛之、遠藤周作、群ようこ、などなど最強の布陣が送るアンソロジー。