東京ディズニーランドのウエスタンランド(ビッグサンダーマウンテンのあるエリア)のショーレストラン「ザ・ダイヤモンドホースシュー」。ショーレストランとは食事中にキャラクターたちがじゃんじゃん踊って楽しませてくれる飲食店のことで、「カンテサンス(Quintessence)」よりも予約が難しいお店です。
なのですが、コロナ中はリゾート内のショーレストラン全般が休止となっており、当店も単なるウェスタン調のレストランと成り下がっていました。予約も難しくはなく、私も当日ディズニーのアプリからスっと予約できたほどです。
まずはウェルカムドリンクとして「フロンティア・パンチ」が供されます。何でも西部開拓時代の夕日をイメージした飲み物だそうで、グレープゼリーにオレンジジュースを流し込んでおり、しょんどい甘さです。これ、他の飲み物にチェンジとか、プラス何百円かでビールに変えてくんないかな。
前菜のサラダ。協賛のプリマハム謹製生ハムを中心に20種類近い食材が盛り込まれており、テーマパークの食事としてはかなり頑張っていると言えるでしょう。巷のカフェのサラダぐらい美味しい。
蹄鉄型(ホースシュー)のパンはスーパーで売っているパンの中で一番に美味しいぐらいの美味しさであり、下手なレストランよりも質は上。また、パンはお代わりOKとのことで、フルサービス型レストランの矜持といったところでしょうか。
5,000円の「ステーキセット」と5,500円の「コンビネーションセット」があって、こちらは前者のステーキ。うーん、これ、ステーキなのか?表面は謎のカリカリが塗布されておりハーブが効いて香ばしいのですが、ステーキというよりもローストビーフっぽいニュアンスを強く感じました。量は多く、テーマパークの食事としてはかなりの食べ応えです。
こちらは「コンビネーションセット」。肉の量を減らしオマール海老が添えられています。ひと口頂きましたが、このオマール海老が中々、いやかなり美味しく、「オマール・プレッシャー」と呼ばれる都市伝説も強ち間違えではないのかもしれません。
デザートはプリンに生クリーム、イチゴにミッキー型をしたチュロスが添えられます。プリンそのものの質および量は悪くないのですが、雑な砂糖の味が支配的。全体的に大味で、途中から食べ疲れしてしまいました。
食事だけを見れば、まあテーマパークのレストランだよねという印象ですが、平常運行時であればミッキーたちとの触れ合いも楽しめるわけで、それはそれでお値打ちかもしれません。客層も大変良く、港区の予約の取れない新進気鋭の鮨屋などよりは余程居心地が良いです。ショーが再開した際に是非どうぞ。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。