ロメスパの王者「関谷スパゲティ」。ロメスパとは「路面スパゲッティー」の略であり、ラーメンのように手軽に楽しむことができるスパゲティ専門店を意味します。テレビの情報番組でも頻繁に取り上げられ、平日のランチタイムは行列が絶えません。
店内のレイアウトが変わっていて、ドーンと大きい相席テーブルに2人がけのテーブルがいくつか。相席テーブルといっても接見室のようにアクリルボードで仕切られているため、心理的にはギリOK。ラーメン屋よろしくゲストの殆どはおひとり様、かつ、おふとりさまでした。
スパゲティにプラス350円でスープ・サラダセットを付けることができます。この日のスープはオニオンスープ。いわゆるオニオングラタンスープのチーズとパン抜きといった仕様であり、タマネギの甘味とコクがガッチリ感じられる逸品です。サラダは3種類から選択することができ、私は「10品目のサラダ」をチョイス。届いてびっくり、かなりしっかりとした量で、並のOLであればこれだけでお腹いっぱいになりそうです。名前の通り多種多様なお野菜が詰まっており、スープとサラダだけで既に満足度マックスです。
真打登場、スパゲッティです。常時10種類ほどのフレーバーが用意されているのですが、私は「海の幸のペスカトーレ」を注文。恐らくはシーフードミックス的な海の幸ですが、エビの量につき大そう気前が良かったので目尻が下がる。さすがに本格的なイタリアンレストランの味覚には敵いませんが、単品730円という価格を考えれば見事なクオリティです。
何より麺が美味しいですね。粗挽きのデュラム小麦に水と塩だけを用いており、真空圧縮機で練り出しているそうで、もちもちキュムキュムとした噛み応え。ややもすると讃岐うどんのような食感であり、太麺原理主義者にとっては堪らない仕様です。通常サイズで300グラムもあり、普通の食欲の方はデフォルトで充分でしょう。
以上を食べ、お会計は1,080円。何と素晴らしい費用対効果でしょうか。行列する理由が良くわかりました。近所に住んでいたならば全種類制覇を試みること間違いなしの満足度です。先日は品川駅構内に新店を開業させたとのことだったので、新幹線に乗る前に立ち寄ってみようかしら。オススメです。
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市や区など狭い範囲で深い情報を紹介する街ラブ本シリーズ。2015年の『目黒本』発売から約4年の年月を経て、最新版が登場!本誌は目黒に住んでいる人や働いている人に向けて、DEEPな目線で街を紹介するガイドブックです。