金壺食堂(きんつぼしょくどう)/牧志(那覇)

しばらく那覇のハイアットに泊まっている旨、コチラの友人にお伝えすると、ハイアットすぐ近くの「金壺食堂(きんつぼしょくどう)」のチマキがかなりイケているとの情報。彼女のタイミングも合ったので、朝食をご一緒することに。
なのですが、前日に近くを通りかかったついでにお店を覗いてみると、コロナか何かで当面はイートインを閉じており、チマキのテイクアウトのみの販売でした。ちなみにこのチマキ、お昼ごろには売り切れてしまうそうなので、心配性な方は朝イチで訪れると良いでしょう。
当日、心配性の私は8時の開店と同時にお邪魔します。50個も爆買いして自宅の冷凍庫で保存する達人もいるそうで、需要の波が読めないのが難しいところです。事前に電話しておけば取り置きしてくれることもあるそうです。
引き戸を開けるとチマキだけが卓上に並ぶハードボイルドな展開。ちなみに平常運転時は朝の8時から「台湾素食(たいわんそしょく)」と呼ばれる台湾の精進料理のバイキングを僅か600円で楽しむことができます。

なお、当店で提供される食事は野菜や穀物のみであり、肉や魚などの動物性のモノはもちろん、ネギやニラ、ニンニクなどの刺激の強い食材も一切使用されません。優しい世界である。
チマキは1個280円で、6つお願いすると1つオマケしてもらえました。これが私の人徳である。袋から立ち上る竹の葉の甘い香りが心地よい。
彼女と泊港に集合し、海を見ながらチマキを楽しみます。なるほど旨い。本当にベジタリアンフードなのかと疑うほど旨味とコクが強く食べ応えがあります。これはモチ米や黒米をお出汁で炊いているのかなあ。大豆のフェイクミートが思いのほか旨く、また、ピーナッツ(?)のホクホクとした食感も後を引く美味しさです。
いやあ、美味しかった。冒頭の彼女は「ちまきやばい。わたしのなかでは、概念変わる」と評していましたが、確かに真っ黒な外観にベジタリアンフードというコンセプト、それなのに味は強いという矛盾を考えると、私の中での新たなチマキ感が創造された気がしました。「551蓬莱」などのチマキとはまるで異なるスタイルをお楽しみあれ。

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