戦後1953年、米軍相手に商売を始めた「ジャッキー ステーキハウス (JACK'S STEAK HOUSE)」。元々は嘉手納での創業だそうですが、那覇に移転後の歴史の方が長く、旭橋駅から歩いて5~6分ほどです。食べログでは百名店に選出。
アメリカのダイナーのテイストは残しつつも雰囲気は沖縄の食堂。地元民・観光客の双方から人気を得ており、昼夜問わず行列が絶えません。ランチタイムから駐車場に誘導員がいるぐらい繁盛しており、人気のほどが伺えます。
肉につき、焼き加減を指定し、調味は卓上の調味料シリーズでご自由にどうぞ形式。従業員のオバチャンたちは皆感じが良く、コップの水が少なくなれば光の速さで注ぎに来るほど気が利きます。加えてゲストがお会計に立てばツーマンセルで疾風の如く片付けに入り、調味料のひと瓶ひと瓶まで除菌するという徹底ぶり。座席はボックスシートだけですし、コロナに強いぞこの店は。
注文後5分ほどで食事が出揃いました。速い。私は数量限定のサイコロステーキを注文。1,700円で、スープやサラダ、ライス(またはパン)も付きます。
食事に付帯するスープは、、、申し訳ありませんが不味いです。何でも豚骨ベースのスープであり片栗粉や小麦粉を用いてトロミを付けているそうなのですが、香りは動物臭い上に妙に粉っぽく、味付けは淡い。個人の意見ですが、私にとってはかなり無理めな味覚です。サラダはまあ、定食屋のランチに付帯するオマケサラダといったところ。千円かそこらのランチなので、まあこんなもんでしょう。
主題のサイコロステーキは中々の味。たっぷり200グラムもあり、1,700円という価格設定を考えれば悪くないディールです。
ライスは先のサラダと同じく、定食屋のランチに付帯するライスといったところ。千円かそこらのランチなので、まあこんなもんでしょう。
当店が沖縄のステーキ文化に貢献してきた社会的意義には敬意を払いつつも、冷静に食事という観点で捉えれば1,700円という支払金額に良くも悪くも見合ったクオリティ。時間に制約のある旅行者が30分待ちで貴重な一食を費やす必要はあるかといえば疑問です。
加えて「やっぱりステーキ」などの新興のステーキ勢力で育ったZ世代にとっては当店が神格化される理由はよくわからないかもしれません。老舗とはそういうものである。
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