2020~2021年にかけてSNSを席巻した「ダイワ」のフルーツサンド。元々は愛知県岡崎市にある「ダイワスーパー」の人気商品なのですが、「八百屋の作る本気のフルーツサンド」と称して2020年に東京進出。その圧倒的なビジュアルが芸能人やインスタグラマーに大ウケし、目黒川沿いに100人を超える行列をつくる人気店となりました。
現在(2022年2月)は行列も落ち着き、待ち時間無しでお買い物できます。なるほどこのプレゼンテーションは圧巻で、アホなOLなら濡れてしまうかもしれません。しかしながらお値段も圧巻で、一番安いフルーツサンドで450円、千円に迫るモノがザラに並んでいます。ちなみに時季によっては3千円のフルーツサンドも登場するそうです。
気さくなニイチャン店員に勧められ、「アップルシナモン」と「あまおう」を購入。前者が600円に後者が900円。よくよく考えたら凄い世界である。同じ目黒の「果実園リーベル」であれば、座ってミックスジュースとサラダ付きで楽しめる価格設定です。まずは「あまおう」から。マジレスするとパンが不味いですね。すげえ不味い。3日間放置したランチパックのようなニュアンスがあり、フルーツとすごく別々に食べたいです。生クリームは量こそ多いものの人工的な味覚。「あまおう」そのものは当然に美味しいですが、フルーツサンドとする必然性を感じませんでした。
続いて「アップルシナモン」。アップルパイ的に熱を入れて風味を凝縮させているのかと思いきや、生のリンゴそのままであり、酸っぱいリンゴの味がします。パンはやはり身がバサバサで紙のようであり、味もそっけもありません。
金沢「ドルミール(DORUMIRU)」と同じく見てくれだけのお店でした。成城石井で果物を買ってそのまま食べた方が満足度は数倍高いでしょう。あくまでインスタを向いた商業的物体であり、芸能人への差し入れぐらいにしか用途が思いつきませんでした。観賞用にどうぞ。
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