カレー激戦区として名高い神田界隈においてその存在を主張する「カリー専門店 トプカ」。1994年開業の老舗であり、ランチのピークタイムには行列が生じることも。食べログでは百名店に選出されています。
店内はカウンター席とテーブル席があって、カレー屋というよりも定食屋や居酒屋のような雰囲気。それもそのはず、ディナータイムには刺身などの居酒屋メニューも提供するそうです。ちなみに入店してすぐの、手作業での前払い食券制度の運用は神田の七不思議と言われています。
当店のカレーは注文が入ってからひと皿ひと皿フライパンで調理するそうで、提供までは少しだけ時間を要します。その間はカップに注がれた卵スープで繋ぐのですが、このスープが中華料理屋顔負けのクオリティで普通に美味しいのだ。
「盛り合わせカリーD」が着丼。1,500円です。当店は欧風カリーとインド風カリーの両方を楽しむことができ、いずれも1杯千円前後なのですが、写真のように盛り合わせにしてもらうことも可能です。
こちらは「インド風ポークカレー」の部。多様なスパイスがたっぷりと用いられており、じんわりと汗が滲み出てくる奥ゆかしい辛味があります。汁気が強くシャバダバなニュアンス。
こちらは「バターチキン」の部。先のカレーに比べるとコッテリと濃厚でコクがあり、粘度も高くドロリとしています。美味しいのですが、具材につき鶏肉はひと切れ入っているだけであとはジャガイモに任せているので、色々と思うところがありました。
ライスは一般的なカレー屋のそれと同等の味わいです。ライスとルーのバランスが私的にはマッチしておらず、終盤は福神漬けとラッキョウで無理くり食べきった感がある。
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〆にコーヒー、というか、カレーを食べ始めて進捗率30パーセントほどのタイミングで出されたので、すっかり冷めてしまいました。質も良くないし、これは一体何のために出しているのだろう。意図の見えないコーヒーでした。
前述の通りお会計は1,500円。うーん、ちょっと高いなあ。味はそこそこ美味しいですが、1,500円なら他に選択肢があったかもしれないと後ろ髪を引かれるカレーです。店名は「トップ・クオリティ・オブ・カリー」の頭文字らしいですが、ちょっとそれは図々しいなと思いました。
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- 酒肆ガランス/白金高輪 ←本格派。カレー屋は当店に修行しに来るように。
- ラ・ファソン古賀/代々木上原 ←予約必須。欧風カレーの最高峰。
- コチンニヴァース/西新宿五丁目 ←「なぜここに?」と住宅街に突如現れる本格派。
- SPICY CURRY 魯珈(ろか)/大久保 ←朝の7時から並ぶ必要のあるカレー。
- ケンゾーエステイトワイナリー /六本木 ←野菜が溶け込み甘さを感じる一方で、きちんとスパイスが立っている本格派。
- 香妃園/六本木 ←六本木で遊ぶのに知らないのはモグり。
- ホットスプーン(Hot Spoon)/五反田 ←カレーというより牛肉料理。
- 薬膳スープカレーシャナイア(Shania)/目黒 ←これ以上の住宅街は無いというほどの住宅街にある名店。
- 東洋軒/赤坂見附 ←和牛の脂のコクが凝縮され、果物の甘味で包み込み、スパイスでキリリと〆るブラックカレー。
- カレー&オリエンタルバル 桃の実/水道橋 ←マトンカレーが実に奥行きのある味わい。
- デリー(DELHI)/上野 ←総本山。セットメニューが異常にお得。
- ボンディ(Bondy)/神保町 ←アタックとしては甘味。続いて穏やかな辛味が到来するという仕様。
- スープカレー屋 鴻(オードリー)/神保町 ←豚骨の旨味がクセになるカレー。
- エチオピア/神保町 ←ルーが絶品。豆サラダと野菜が上々。
- ディラン/新お茶の水 ←意外にも家庭的でゆるふわな味わい。
- スパイスボックス(Spice Box)/神田 ←日本人の口に合う本格派。ボリュームが心底満点。
- 印度料理シタール/検見川 ←千葉の僻地で大行列の超有名カレー屋。
カレーにまつわる単語が辞典形式にまとめられ、知っていそうで全く知らないカレーエピソードがたくさん詰まっています。気合を入れてカレーを食べに行く前に目を通してから臨むと楽しさ倍増!