郷土料理かどや 大街道店/松山

愛媛名物「宇和島鯛めし」を松山でも提供する「かどや」。愛媛県内に数店舗あって、東京では虎ノ門にも支店を出店しています。今回は松山随一の繁華街、大街道の一番町ロープウェイ街の入口に位置する「大街道店」にお邪魔しました。ちなみに押上のハードボイルド酒場「かどや」とは全く別のお店です。
店内はファミレス的ボックスシートにカウンター席がいくつか。70席以上はある大箱です。夜は居酒屋としての営業で、地元の海産物を中心とした料理が豊富なのですが、ランチタイムは「宇和島鯛めし」が主戦場。
「宇和島づくし鯛めし膳」を注文。2,100円です。注文後ものの数分で着盆と目を瞠るスピード感です。
前菜として小鉢がいくつか付きます。左は「ふくめん」で、千切りしたコンニャクの上に魚を用いて作った紅白のそぼろが覆いかぶさります。祝い事で食べられるものだそうですが特に美味しくは無い。中央は「じゃこ天」で、その名のとおりおじゃこの薩摩揚げです。右は「フカ湯ざらし」で、サメ肉を辛子酢みそで食べるという試みなのですが、これは中々美味しかった。
本題に入りましょう。「宇和島鯛めし」のタイの部分。一般的に「鯛めし」と言えば炊き込みご飯をイメージしますが、宇和島市の鯛めしは日振島(ひぶりじま)の水軍が考えたといわれる漁師メシです。
新鮮な鯛の刺身を醤油ベースのタレに生卵と一緒に混ぜ込み、お出汁と共に熱いご飯にぶっかけて食べるという料理です。超豪華なTKGと言ったところでしょうか。
小鉢を食べる間に漬け込んでおいた鯛をライスに乗っけて頂きます。美味しい。美味しいのですが、今あなたが想像している味わいときっと大差なく、想定の範囲内といったところです。
残ったタレ卵ダシを全てぶちまけます。美味しい。美味しいのですが、今あなたが想像している味わいときっと大差なく、想定の範囲内といったところです。

確かに美味しい。美味しいのですが、友達の家に行って出てくれば超嬉しいレベルであり、旅行者が貴重な一食を費やして食べるほどのものかと言われると微妙。2,100円というのも微妙に高い。あくまでも漁師メシであり、家庭料理の延長と捉えて訪れましょう。

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