1年ぶりの「ハイアット リージェンシー 那覇 沖縄」。前回お邪魔した際はコロナ真っ盛りで、バーを始めとする設備が臨時休業しておりシュンとしてしまいましたが、今シーズンの滞在はいくらか稼働がマシになっていました。
ウェルカムドリンクとしてオリオンビールを用意して下さり、内地の人間としては心温まる瞬間です。ちなみに当館のクラブラウンジにはオリオンビールが常設されており、クラブフロア宿泊者ならびにグローバリスト(上級会員)であればいつでもいくらでも楽しむことができます。だからといってガブガブ飲むわけではありませんが、「いつでもいくらでもご自由に」というのは精神衛生上たいへんよろしい。
お部屋は「リージェンシースイート ツイン」にご案内頂けました。今回の来沖の目的は避寒のためであり長く長く滞在するので、予めある程度の広さのお部屋を確保しておく必要がありました。
ネットの速度は中々のもの。テレビはリビングベッドルームそれぞれに配置されているのですがChrome Castは装備されておらず、またテレビそのものの設定もホテル仕様に変更されていたのでFireStickTVの接続には難儀しました。持ってきたから意地でも繋いだけど。
こちらはベッドルーム。ベッドは米シーリー(Sealy)社のものであり、程よい硬さが心地よい。
ところで今回のお部屋はトータルで80平米ぐらいあるんかなと勝手に思い込んでいましたが、数値そのものは意外にも56平米に留まります。それでもこの広がりを感じさせる空間設計は練りに練られた動線の賜物でしょう。
大きな窓からの那覇市街を一望。那覇には高層ビルがあまりなく、また、当館はやや高台に位置しているため空は開けています。ただし海が見えることはなく、どちらかというと築年数の古い小汚いビルが支配的なので(そもそもこのあたりは沖縄唯一のゲイ・タウンとして有名な桜坂エリアだ)、夜景もあまりロマンティックとは言えません。
ミニバーにつきスペースは広々としており使い勝手が良いのですが、コーヒーがネスプレッソでないのが残念。もちろんワンフロア上のクラブラウンジに行けばエスプレッソマシンや様々なお茶も用意されており、何ならオリオンビールで万歳することも可能なので問題ありません。
ドーンとでっかいウォークインクローゼットは無いのですが、ありとあらゆるデッドスペースが収納化されており、こんまりがコンサルティングに入っているのではないかと思わせる程の使い勝手の良さでした。
ウェットエリアの設計が面白く、水槽のようなガラスばりとなっており、リビングを通り越して窓の外まで見渡すことができます。ニューヨーク在住のハリウッド女優のようなライフスタイルであり、自然光でメイクが捗るというものです。
ハイアットリージェンシーと言えば「PHARMACOPIA (ファーマコピア)」の印象が強いですが、当館のアメニティにはイタリアの「ACCA KAPPA(アッカカッパ)」が採用されていました。
バスルームはかなりのサイズ感で、そのへんの茶室よりも広々としています。ゆうゆう足を伸ばすことのできるバスタブが心地よく、天井から湯が降り注ぐ仕組みのレインシャワーもクセになる楽しさ。またシャワーを出したりお湯を張ったりのUI/UXがボタンひとつで素晴らしく、ここまで機能的なバスルームは生まれて初めての経験かもしれません。
さてお待ちかね、カクテルタイムです。この時期のカクテルタイムは17:00-19:00に設定されていましたが、コロナによって変動はあるかもしれません。ちなみにクラブラウンジのお隣は「ザ・バー(the bar)」という名のメインバーであり、外来での利用もOKです。
ハイアットリージェンシーのカクテルタイムにおける課題はワインにあると常々感じており、当館のワインもやはり1本千円かそこらのものであり心が沈みました。まあ、ここは沖縄である。オリオンビールと泡盛を中心に楽しむよろし。
ホテル側は「軽食」と謙遜していましたが、料理はかなり充実しており郷土料理も幅広く提供されているので、そのへんの観光客向けの沖縄風居酒屋へ行くよりは満足度が高いでしょう。
それでも私は毎晩お外へ飲みに行きたいタイプなのでカクテルタイムは殆ど利用しませんでしたが、ゴルフやダイビングを主軸に置いた旅で外食の予定が無いのであれば、カクテルラウンジで全てを済ませてしまうのも作戦としてはアリかもしれません。
朝食につき、クラブフロア宿泊者はクラブラウンジで摂ることはもちろんのこと、2階のダイニング「sakurazaka(サクラザカ)」も利用することができます。客層の良いクラブラウンジか料理が豊富な2階かで迷うところですが、当館の美点は家族連れが少ないことにあり、結果として2階の客層もそう悪くないので、クラブフロア宿泊者の多くが2階を利用していました。くどいようですが、当館の魅力は沖縄のきちんとしたホテルでありながら子連れ客が少ない点にあります。前回お邪魔した際は高級ビジネスホテルと揶揄してしまいましたが、よくよく考えれば客層がアダルトに保たれているという意味で、那覇の高級ホテルにおいては稀有な存在かもしれません。
どこへ行くにも便利なので(何なら日帰りで東京も可)、那覇でワーケーションするなら当館一択という結論に至りました。
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