一頭買いの焼肉屋として一時代を築いた「焼肉チャンピオン」。コロナ禍からだからか、恵比寿本店ではランチ営業が始まっていました。黄色の暖簾にチャンピオンのまっ赤な文字が光り輝き、香港の如何わしいお店のように刺激的です。
店内は少し大きめのラーメン屋といった風情の誂えであり、厨房に向かうカウンター席が10席ほどに、テーブル席が数卓。トータルでは30席程と、焼肉屋としては小さめのサイズ感。従業員のみんなたちが礼儀正しく元気が良く、みなテキパキと動いており好感が持てます。
ランチに付随する「生キムチ」。この量で一人前です。いわゆる漬物のキムチというよりは、キムチ風味のタレが混ぜ合わさった白菜サラダのような料理であり、ありそうでないアイデア賞なひと皿です。食べ応えがあるのも凄くいい。卵スープは王道の味わい。調味がかなり強くライスを落とし込んで雑炊にしたくなる味覚です。
ライスはまあ、一般的な定食屋のライスですね。価格帯こそ違うものの、同じ焼肉屋のライスという意味では「叙々苑(じょじょえん)」のクオリティの高さとどうしても比べてしまいます。
「上焼肉定食」のお肉やってきました、量は「たっぷり」を指定したので160グラムもあります。私は牛肉の部位に詳しくなく外観で多くを語ることはできないのですが、程よくサシが入り肉の旨味も感じられ、前述のサイドメニューなどもついて1,980円というのはお値打ちです。こちらは「ホルモン定食」。1,380円とお値段控えめなのですが、「上焼肉定食」の「たっぷり」に比べるとどうしても質および量で劣ってしまう面があり、畢竟、焼肉とは支払金額なのだ。
以上の肉たちを2人でシェアしてお会計はひとりあたり1,700円ほど。おおー、これはナイスな費用対効果ですね。恵比寿は焼肉屋が多くって、そのいずれもがランチでしのぎを削っているのでユーザーとしてはありがたい限り。「焼肉KINTAN(キンタン)」のように、まだまだ素晴らしい焼肉屋もあるので、焼肉ラヴァーは要チェックです。
- ろばたやき山ろく/山鹿市(熊本) ←熊本の奇跡
- 静龍苑(せいりゅうえん)/清澄白河 ←ベスト・ヤキニク・レストラン
- 焼肉いぶさな/参宮橋 ←味も値段も最高峰
- カウンター焼肉専門 焼肉おおにし/恵比寿 ←核心を突きっぱなし
- 肉匠堀越/西麻布 ←世界で最も白トリュフを食べた漢
- 王十里(オージュリ)/銀座 ←銀座で焼肉ならいつもココ
- 炭火焼肉 やまもと/石垣島 ←個人的に世界で最もリーズナブルな焼肉屋
- 牛蔵/富士見台 ←個人的に世界で2番目にリーズナブルな焼肉屋
- 焼肉BABY(ヤキニクベイベー)/不動前 ←店主の肉に対する愛情や焼肉に対する姿勢がすごくいい
- やさい村大地/赤坂 ←胃の8割方を占めるのは野菜
- 金竜山/白金高輪 ←食べログ焼肉1位4.37、その座席は数ヶ月先まで争奪戦
- 龍苑(りゅうえん)/川崎 ←普段使いの焼肉という意味では最高峰の美味しさ並びに費用対効果
- 焼肉北京/平間 ←使い勝手は悪いけど、費用対効果はかなり良い