大分名物「とり天 」。名前の通り鶏の天ぷらであり、「あのケンタッキーフライドチキンが撤退を余儀なくされた」と名高い郷土料理です。その「とり天」を主力とした鶏肉料理を楽しむことができるのがココ「とり天 ルドゥー(Ledoux)」。アクロス福岡前、水鏡天満宮横の脇道にあります。
1階はカウンター席4~5席にテーブル席がいくつか、2階はテーブル席というオーソドックスな構成の居酒屋です。ランチタイムは行列必至ですが、回転も良いのでそれほど待つことはないでしょう。
ところで当店はコロナを気にしているのか気にしていないのか良くわからないですね。ゲストに「黙食」を求める割に、従業員は手袋をしつつもお金を触ったその手で料理を盛り付け、下膳も配膳も手を洗うことなく繰り返していたので、気にする人は気にするかもしれません。
「とり天とチキン南蛮定食」が到着しました。920円で、+100円で白米をそぼろご飯に変更してもらえます。ごはんの大盛は無料。こちらは「とり天」。恐らくモモ肉を用いているのですが中々の柔らかさであり、ジューシーでもある。そのまま食べても美味しいし、併せて供されるポン酢(?)に浸して食べるのも乙な味。
逆サイドにはチキン南蛮。いわゆる「おぐら」的チキン南蛮とは趣きが異なり、とり天をベースとして甘酢とタルタルソースをかけたような味わい。直線的でわかり易い味わいであり、万人受けする美味しさです。
そぼろご飯は若干つゆだくで、半分おじやのようなテンションで頂きます。味付けはかなり強く、先のオカズの量も相俟って、成人男性であれば白米が不足すること必至です。
お椀は赤出汁なのかな。そぼろご飯と同様に味付けが濃く、高血圧の方は気を付けましょう。今回は「とり天とチキン南蛮定食」に100円追加でそぼろご飯に変更してもらい千円を少し超えましたが、普通に食べれば千円で充分にお釣りが返って来る価格設定です。「りゅうきゅう(大分名物の刺身のヅケ)」も旨そうだし、次回は夜に飲みに来ようかしら。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。