2020年5月という地獄のタイミングで「ハイアット リージェンシー 横浜(Hyatt Regency Yokohama)」が爆誕。横浜では20年ぶりの外資系ホテルの開業です。全315室と部屋数が多く、かなり攻めたビジネスプランです。
場所は山下町。日向坂46「ソンナコトナイヨ」のMV全員ダンスシーンのロケ地あたりと言えばわかり易いでしょうか、中華街と山下公園の間という異国情緒溢れるエリアであり、周囲には横浜を象徴する観光スポットが点在します。
レセプションからロビーにかけては開放的なつくりであり、メインバーまでがガラス張り丸見えという変わったコーディネートです(写真は公式ウェブサイトより)。ビジターさんいらっしゃい、街に溶け込む準備は万端という姿勢であり、これは賛否両論あるかもしれません。ちなみに私は自分のステイ先に関係ない奴らは入ってこないで欲しい派で、汐留のコンラッドや六本木のリッツ、新宿のパークハイアットなどの動線設計を好みます。ロビーで声をかけられ名前を告げると、そのままクラブラウンジとご案内頂けました。もちろん手帳をササっと確認してはいましたが、スタッフ各自の手帳にその日チェックインする上級会員の情報を持たせておくとは天晴れな運用です。ウェルカムドリンクを楽しみつつ流れるようなチェックイン手続き。これまで訪れたハイアットの中でもトップクラスの事務処理能力です。
高層階に位置する「クラブキング」にご案内頂けました。広さ37平米のスタイリッシュな客室です。「ハイアット セントリック金沢(HYATT CENTRIC)」のように動線設計が上手く、数値以上の広さを感じます。新し目のハイアットはクロームキャストが標準装備なのが嬉しい。
眼下に望む山下町街並み。20階建てのホテルであり「パークハイアット東京(Park Hyatt Tokyo)」ほどの眺望は期待できませんが、観覧車が見えたりランドマークタワーが見えたりと横浜らしさは充分。朝には綺麗な富士山が。デイベッドにコーヒーテーブルに加え、ライティングデスクもあります。PC作業もバリバリこなせるしっかりとした誂えのデスクであり、出張やワーケーションにも充分に耐えうる仕様です。
回線速度はまあまあ。夜間に動画を流しっぱなしにしているとチョイチョイ止まるといった程度であり、日中、普通にWEB会議する程度であれば問題の無いスピード感です。ウェットエリア。お手洗いは独立型。このあたり部屋との区切りは無いのですが、引き戸を上手くスライドさせれば脱衣場に変身するといった忍者屋敷のような仕様であり、空間の使用効率が良いです。
バスルームも独立型。ハンドシャワーとレインシャワーがあり、バスタブも完備。今どきのホテルらしく水回りに力を入れています。
バスアメニティはハイアットリージェンシーおなじみの「ファーマコピア」。カナダのスパブランドです。共用設備に参りましょう。フィットネスセンターは客室数の割にショボイです。有酸素系のマシンがいくつかある程度であり、筋トレマニアにとっては物足りない仕様です。
17:00-19:00はカクテルタイムとのことだったので、3階のクラブラウンジにお邪魔します。入って右が家族連れエリア、入って左が大人でクワイエットなエリアと空間が分けられており、大阪や瀬良垣のようなフードコート感を上手く排除しています。
軽食のラインナップはクラブラウンジとしてはかなり良い。コールドミートやチーズなどのアペタイザーなどは勿論のこと、ポトフやラザニアなどのアツゥイお料理も用意されています。夕食の代用としても耐えうる質ならびにラインナップでした。
朝食もクラブラウンジにて。いわゆる朝食会場的な火元がないためオンデマンドの卵料理などはありませんが、サラダやハム、サーモンなどの(私にとっての)ツボを押さえたラインナップなので必要にして充分です。何よりビジターがおらず子連れもエリアが分けられているのがすごくいい。また、チャペルは最上階の21階、宴会場も20階と、結婚式や披露宴の会場としては前代未聞の設計であり(写真は公式ウェブサイトより)、これはいい、すごくいい。こんなに眺望が見事な結婚式場は中々ありません。誰か早くここで結婚して私を招待してください。超祝います。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。