エクステリアを引き継ぐコンクリート打ちっぱなしのスタイリッシュな店内。カウンター6席は厨房かぶりつきで臨場感抜群。奥には個室が2室あり、場所柄含めて秘密の会合が良く似合います。
まずはキャビアにシャンパーニュ。やはりこの組み合わせは数億年前から最強です。タルタルソースのコッテリした味覚が接着剤となるのもグッドです。
目玉焼きに白トリュフを削ります。こちらもシンプルにシンプルを重ねた料理ですが、結局これが白トリュフの結論とも言える味わい。黄身が濃厚で黄色というよりもブラッドオレンジ色だったのが印象的。
これぞ肉屋の面目躍如。サラダにまでドーンと肉が置かれています。優しい歯ざわりのハラミ肉で、焼肉屋のそれとはまた違った方向性。お野菜、特にアスパラの美味しさも見逃せません。
シャトーブリアンのタルタル。程よく溶けた脂と肉がコラボしてズブズブと味蕾に迫ります。フランス料理的なタルタルとはまた異なり、肉の美味しさがストレートに伝わるひと皿です。
箸休め(?)に香箱ガニ。甲羅に身も卵もギッチギチに詰め込まれ、肉とはまた異なる海の旨味がやはりシャンパーニュと良く合います。当店の料理は全体を通してワインにマッチするよう設計されているのかもしれません。
こっからはド派手に行きましょう。ハンバーグはヒレとサーロインをミンチにし、さらに白トリュフを摺り下ろすという贅沢三昧。肉の旨味とトリュフの香りが合体し、何とも官能的な味覚です。
メインは松阪牛のステーキ。これまでの食事も中々の量でしたが、最後の最後まで「ウチは肉ですから」と語りかけてくる迫力があるポーション。お肉の味もさることながら、付け合わせのお野菜まで抜かりなく美味しい。〆のお食事はカレー。液体というよりも個体に近いほど肉が溶け込んでおり、夢中で掻き込んでしまいました。ライスは土鍋でタイミングを合わせて炊き上げられており、米のひと粒ひと粒まで味が強い。
濃厚なプリンと紅茶でフィニッシュ。ごちそうさまでした。
いやあ、美味しかった。最近流行の肉割烹やスタンダードな鉄板焼き、ステーキハウスとはまた異なる方向性であり、産地に拘らずその時の良い肉をドーンと喰わせるスタイルがいいですね。肉くったぁと記憶に残る晩餐会。お肉好きのグルメ仲間と共にどうぞ。
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