冬のすし初。ここのところコロナは落ち着いていますが(2021年12月初旬に訪問)、席数はグっと絞っての営業であり、常連としては居心地が良い日々が続いています。
この日の日本酒ラインナップはご覧の通り。なんやかんやでやっぱ而今が美味しいなあ。変換できなかったので今、辞書登録したぐらい好き。少し早めに到着したので、生ビールとレンコンで皆を待ちます。この日、この料理を食べたのは私だけであり、そのことにつき今の今まで秘密にしておりました。ハッハッハッ。
仲間たちが揃ったので改めて乾杯し、お食事に入ります。まずは海苔・シャリ・イクラ。イクラのパンチのある塩気に仄かに香る紫蘇の香り。軽快なスタートです。
すりながしはカリフラワーとキノコ。ブラインドで食べればフランス料理的な味わいで面白い。
ブリはバリっと皮目を炙り、甘酢のきいた大根のお漬物(だっけ?)と共に頂きます。メタボリックシンドロームの脂を感じつつ、酢の柔らかな酸味で余韻を整理します。この茶碗蒸しは暴れん坊将軍ですねえ。ホタテとアンキモがゴロンゴロンにぶち込まれており、さらにガガガと炙ったアンキモをドカンドカンとトッピング。もはや茶碗蒸しの生地部分が殆どありません。
銀ダラの西京漬け。これが心から最強に漬かっており、お酒が進んで仕方ありません。白米と共に定食として臨んでも旨いだろうなあ。
キンメダイは3人で1匹と贅沢三昧。キンメダイという魚は本当に美味しい魚ですねえ。チョロっと煮付けただけで良い出汁がたっぷりと出て来ます。
にぎりに入ります。まずは茹で上げたばかりのエビ。ほのぼの温かく甘味がグっと増しています。
シメサバは上品な〆っぷりであり、サバそのものの美味しさがハッキリと伝わります。
白子はバリバリに炙って凝縮感を演出。海苔の風味と共に酒のお供にピッタリです。
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にぎりに入ります。まずは茹で上げたばかりのエビ。ほのぼの温かく甘味がグっと増しています。
シメサバは上品な〆っぷりであり、サバそのものの美味しさがハッキリと伝わります。
歯ごたえの良いハタにはミモレットをすり下ろすという冒険主義。ややもすると淡白に感じがちなハタの身にチーズの旨味がセットでドン。
マグロは凛とした酸が心地よく、味蕾が整理整頓された気がしました。白子はバリバリに炙って凝縮感を演出。海苔の風味と共に酒のお供にピッタリです。
アナゴなのですが、併せるお酒はシェリーというドン・キホーテ的勇気。前回お邪魔した際にも感じましたが、以前にも増して創作性が強くなり楽しい。日本酒もたっぷりでこれもまた楽しい。よく飲むお友達と共に、肝臓を整えてからどうぞ。
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鮨は大好きなのですが、そんなに詳しくないです。居合い抜きのような真剣勝負のお店よりも、気楽でダラダラだべりながら酒を飲むようなお店を好みます。
- すし匠/ワイキキ ←このお店の真価が問われるのは数十年後のはず。
- 鮨m(すしえむ) ←東京という街が必要とする鮨屋。
- 照寿司(てるずし)/北九州 ←世界で最も有名な鮨職人。
- すし宮川/円山公園(札幌) ←人生でトップクラスに旨い鮨。
- 鮨さいとう/六本木一丁目 ←価格設定に色々と考えさせられる。
- 鮨 在(ざい)/広尾 ←これこれ、鮨とはこれですよ。
- 東麻布天本/赤羽橋 ←欅坂46のような鮨。
- 初音鮨(はつねすし)/蒲田 ←西の照寿司、東の初音鮨。
- 鮨 猪股(いのまた)/川口 ←にぎりのみの男前鮨を喰らえっ!
- 鮨舳/瓦町(高松) ←真っ当な江戸前。銀座の半額で何度でも通いたい。
- 天寿し/小倉 ←何度でも行きたいし、誰にでもオススメできるお店。
- 鮨 一幸(いっこう)/すすきの ←真摯に鮨に取り組む好青年。
- 鮨処木はら(すしどころきはら)/函館 ←鮨屋の答えは函館にあったのです。
- 鮨 十兵衛/福井市 ←福井への旅行が決まれば最初に予約したいお店。
- 鮨 大門/魚津(富山) ←東京の鮨はもうオワコン。
- 小松弥助/金沢(石川) ←「まごころでにぎる」を体現する鮨屋。
- 乙女寿司(おとめずし)/片町(金沢) ←私的北陸一番鮨。
この本は素晴らしいです。築地で働く方が著者であり、読んでるうちに寿司を食べたくなる魔力があります。鮮魚の旬や時々刻々と漁場が変わる産地についても地図入りでわかりやすい。Kindleとしてタブレットに忍ばせて鮨屋に行くのもいいですね。