スーパー・ニンテンドー・ワールド(SUPER NINTENDO WORLD)/ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

私は同世代の中ではかなりテーマパークに行くほうで、USJにマリオが開業してさあ行こうというタイミングでコロナに水を差されまくってイライラし、ついカッっとなって「並ばなくて良いパス」に課金してしまいました。2人で46,000円。「スーパー・ニンテンドー・ワールド」どころか「Nintendo Switch」が買えてしまうではないか。
さて「スーパー・ニンテンドー・ワールド」。先の「並ばなくて良いパス」は、もちろん並ばなくて良いことに価値の大半はあると思うのですが、「スーパー・ニンテンドー・ワールド」や「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」などの新しくて入場制限が生じているエリアの入場保証があるところに価値を見出し、今回の課金に至りました。
土管を抜けるとワオ!これは完全にマリオの世界!期待以上にマリオであり、よくもここまで作り込んだなあと舌を巻くクオリティです。全体的にどことなく滑らかなタッチであり、転んでも傷ひとつ負わなそうな優しい世界です。
早速「並ばなくて良いパス」の権利を行使して「マリオカート ~クッパの挑戦状~」へ。入場時にスマホからQRコードを提示してスキャンして何やらするのですが、このUXはイマイチですね。やはり一期一会の関係性においては紙媒体での認証がスムーズ。スマホの電池が切れたり電波が悪かったりしたらどうするんやというリスク管理です。
肝腎のアトラクションですが、ちょっと難解だなあという印象です。「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」と「プーさんのハニーハント」とジョイポリスのVRゲームが一緒くたになったようなライドであり、情報量が多過ぎる。私は充分楽しめたのですが、子供や老人、ウチのオカンなどには処理仕切れない恐れがあります。やはりハンドル操作と車体の動きが連動していないのは違和感。
続いて「ヨッシー・アドベンチャー」なのですが、何と終日メンテナンスのため乗車不可。もちろん「並ばなくて良いパス」購入者は振替として「もっと並ばなくて良いパス」をもらえるのですが、今回の目的は「スーパー・ニンテンドー・ワールド」を遊び尽くすことにあったので、このあと私は数日を不機嫌に過ごしました。
気を取り直して「キノピオ・カフェ」。USJが誇る最新にして最大のレストラン。予約制や整理券制、記帳制は敷いておらず、ラーメン屋のように来た順番に並ぶ必要があります。ランチタイムであれば1時間待ちはザラ、開園と同時に訪れたとしても20分は待つそうです。詳細は別記事にて
「スーパー・ニンテンドー・ワールド」に入ってすぐ後ろを振り返るとピーチ城が。さすがにTDRのシンデレラ城やLAの眠れる森の美女城に比べると見劣りし、8ビット出身者の悲哀と呼べるかもしれません。
タイミング良くピーチ姫との写真タイムに遭遇することができました。このあたりはクルー(スタッフ)の呼びかけも面白く、「そろそろピーチ姫がお見えになる」「ピーチ姫が~なさるので~」と、いとやんごとなききわに対する口ぶりでゾクゾクします。ちなみにマリオの職業は配管工だそうで、それでいて姫を手籠めにするとは大したものです。メディアは姫をゲットした一般の男性小室圭を叩いていましたが、マリオもいつかフルボッコにされないか心配です。
小腹が空いたのでテイクアウト専業の「ヨッシー・スナック・アイランド」へ。ここは「キノピオ・カフェ」に輪をかけてイマイチですねえ。購買部で売っていそうな焼きそばパンが700円はさすがにやりすぎでしょう。当店で買い食いするのであれば並んででも「キノピオ・カフェ」に行くことをオススメします。
オマケ。他のアトラクションについての詳細な説明は専門のサイトに譲るとして、ここからは裏技(といっても合法で、同じ体験をしている人は何万人もいるけれど)的な情報をお伝えしたいと思います。
「ミニオン・ハチャメチャ・ライド」はUSJの人気アトラクションのひとつですが、こちらの協賛は日本航空であり、JALの上級会員向けにラウンジが併設されているのです。入り口は記されておらず近くの従業員に訊ねる必要がありますが、「ミニオン・ハチャメチャ・ライド」の出口からチョイチョイ行ったところにあります。ちなみにJALは昔々スパイダーマンに協賛しており、当時はスパイダーマンにラウンジが併設されていたこともありますこれ豆な。
これがユニバーサル・スタジオ・ジャパンの中にある空間か、と驚くほど、良くも悪くもユニバーサル・スタジオ・ジャパン感の無いラウンジです。コロナ的に滞在時間は30分限定で、飲み物を飲み込む瞬間以外はマスク着用が求められます。
飲み物は雑な空港共有ラウンジのようなラインナップですが、この日は大変寒い一日だったので、コーンポタージュスープですら冬に桜が咲くようなものであり、3杯も楽しませて頂きました。
加えてエクスプレスパスも貰えます。ミニヨン・ジュラシックパーク・ジョーズのいずれかひとつを無リスクで楽しめるチケットであり、もっとも行列の長い「ミニオン・ハチャメチャ・ライド」で使用すればその効力を最も発揮できるでしょう。
ちなみに当パークの中で最も人気を誇るアトラクションのひとつ「ザ・フライング・ダイナソー」の協賛はJCBで、当該アトラクションの脇には「JCB LOUNGE」が設置されており、JCBの上級会員向けに予約制で開放されています。
ラウンジの内容はJALのものと大差ないのですが、そこから並ばずに「ザ・フライング・ダイナソー」に乗れるのは大変ありがたい。JCBカードをお持ちの方は、当パークへ訪れる際にご自身の会員種別とその特典を確認してから訪れると良いでしょう。詳細は別記事にて

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

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