キノピオ・カフェ/ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

2021年3月にオープンしたばかりの「スーパー・ニンテンドー・ワールド(SUPER NINTENDO WORLD)」に位置する、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン最新にして最大のレストラン「キノピオ・カフェ」。ランチタイムであれば1時間待ちは当たり前の人気店であり、開園直後に訪れたとしても20分は待つそうです。
入り口近くでメニューをプレゼンテーションし、「スマホで撮ってじっくり選んでいてくださいね」と、行列捌きも手慣れたもの。
どランチタイムにお邪魔したので、注文するまでに本当に1時間も並びました。注文を告げ、カードで支払い、番号札を受け取り席で待ちます。隣の小部屋で、珍しい土管を通じてキノピオが収集してきた氷入りのお冷が配られるので、ある意味ドリンクで儲けようとしない硬派なレストランかもしれません。
注文後はフルサービスの接客スタイルであり、ディズニーランドのようにゲストがセルフで料理を持って、あっちへウロウロこっちへウロウロといったことはなく、なるほど動線設計が上手いなと感心しました。このあたりはコロナの奇貨かもしれません(いま「奇貨」って変換できなかったんだけど大丈夫かこのパソコン)。
「照り焼きチキン&スーパースターライス」は1,900円。チキンは日本のファミレスを下回る品質であり、アメリカの雑な中華料理屋のデリバリーのような味わいです。ライスは見た目だけであり、全く無敵になれた気がしません。まあ、テーマパークの食事と思えばこんなもんでしょうか。
こちらは「スーパーキノコ・ピッツァボウル~マッシュルーム入りトマトソース~」。店員のお姉さんの「頭はどかしてもらって、ちぎりながら中身に漬けて食べて下さい」という説明はやや猟奇的。ちなみに彼女のテンションがものすごくって、あんなに音域の高いサービスは古宇利島「6 (six、シス)」のマダム以来です。
閑話休題。頭をどかすとこんなかんじ。ドミノピザの生地を除いたドロドロの部分といった味わいであり、わかりやすく美味しいのですが、1,500円は高いなあという印象です。
こちらは「巨大マッシュルームのピッツァ~ベーコンと彩り野菜~」。これは結構、いやかなり美味しいですね。ピッツァの生地を見立てて巨大なキノコを用いており、土臭くジューシーで大人の味わいです。
スペシャリテの「マリオ・バーガー~ベーコン&チーズ~」はイマイチ。出来合いのものをパンで挟みましたといった仕様であり、大きさは中々のものですが、マックの100円バーガーのほうが完成度は高く味は上です。
「ハテナブロック・ティラミス」も完全にジャケ買い用で、コンビニで売られているものを駆使すれば構築できる味わいでした。
色々と書きましたが、以上を2人でシェアしてひとりあたりで3千円かそこらというのは、テーマパークとしては悪くない価格設定です。料理の味はコンビニフードを上手に盛り付けた程度ですが、マリオの世界は上手く表現しており従業員も親切。「スーパー・ニンテンドー・ワールド(SUPER NINTENDO WORLD)」がオープンしたばかりの時期にUSJに来るのであれば是非どうぞ。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。