新福菜館 本店 (しんぷくさいかん)/京都駅

1938年創業の老舗ラーメン店「新福菜館(しんぷくさいかん)」。京都駅から歩いて7~8分ほどの距離にあり、9:00から20:00までの通し営業で、観光客にとって使い勝手抜群。最近では麻布十番や秋葉原などにも進出しています。
この日は土曜日の10:30に訪れたのですが10人ほどの待ち行列。それでも回転は悪くなく、10分ほどで入店することができました。ちなみにお隣の「本家 第一旭 たかばし本店」のほうが行列はもっと長かったです。

まさに昭和な町中華という雰囲気の店内で、テーブル席が主力です。子連れもOK。朝っぱらから飲んでる人がすごく多い。
「付出し肉」は600円。その価格からは考えられないほどの盛り込み具合であり、二郎の頭の部分を取り出したような様相を呈しています。肉が中々、いやかなり旨く、朝っぱらから飲んでる人がすごく多い理由がよくわかりました。この質および量で600円というのは実にお値打ち。自炊するよりも安くつく。
スペシャリテの「焼き飯」は500円。ラーメンのスープ(後述)と同様に真っ黒なのが特長的。ただし見た目ほど味付けが濃いわけではなく、むしろ「香ばしい」「深い」といった形容詞が当てはまる味覚です。具材もたっぷり。
「朝鮮漬」は200円。こちらも美味しいのですが、同じサイドメニューの「付出し肉」に比べると費用対効果という点では見劣りするかもしれません。
ラーメンは「竹入中華そば(メンマ入り)」を注文。いわゆるデフォにメンマトッピングという構成で850円です。イカスミパスタもかくやという真っ黒なスープが特長的。ただし「焼き飯」と方向性は同じであり、見た目ほど味付けが濃いわけではなく、やはり香ばしく複雑味溢れる味覚です。
他方、麺はイマイチですね。フニャフニャのニョロニョロで学食のラーメンのようでした。ただしネット上の口コミで「コシが強い」と表現している方もいたので、たまたまかもしれません。
色々書きましたが、結論として大変満足しました。麻布十番で試した時は大して美味しくねえなあという印象でしたが、本店で食べるとまるで別物です。時間帯によってはかなり並ぶので、新幹線前に訪れるにはリスクあり。京都に到着してテンション上げる一食目にちょうど良いかもしれません。

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