紅蘭亭 下通本店 (こうらんてい)/熊本市

熊本を代表する中国料理店「紅蘭亭(こうらんてい)」。1934年創業の老舗であり、幾度となく襲う熊本への災害から不死鳥のごとく復興し、とんでもなく立派なビルとして2020年5月にリニューアルオープン。

日曜日の14時とヘンな時間に訪れたにも関わらず50分待ちの大盛況。ただし受付マシンに電話番号を登録しておけばタイミング良く呼び出し電話をくれるので、近くのツタヤで立ち読みでもしながら待てばストレスフリーです。
2階から6階まである店内はとにかく広く、マックス100人近い宴会にも対応できるそうです。大小の個室があり、おひとりさまから高校生のグループ、親族の集まりと非常に使い勝手が良い。いいねえ、中華料理はみんなのものだ。
注文はもちろん熊本名物であり当店のスペシャリテでもある「太平燕(タイピーエン)」。鶏ガラと豚骨のキレイなスープでありクセが無くゴクゴク楽しめる味わい。野菜や海鮮もたっぷりであり、目玉の揚げ卵「虎皮蛋(フーヒータン)」でガッチリ腹が膨れます。
麺は緑豆デンプン100%で造られた春雨。私は春雨と聞けば自動的にヘルシーと思い込んでしまうので、罪悪感なく堪能することができました。でもよく考えれば糖質の塊なのか。
こちらは「皿うどん」。メニューで赤文字で「パリパリ麺ではありません」との注意書きがあり、注文時にも「柔らかい麵ですが大丈夫ですか!?」と確認され、パリパリ麺でないことにつき、以前に余程おおきなトラブルでもあったのでしょう。
議題の「柔らかい麺」ですが、コシがあり歯切れが良く、覚悟していたほど柔らかくはありません。むしろパリパリの揚げ麺とはまた違った魅力があり、具材を含んだ餡とのバランスを考えればこの麺がベストの組み合わせと言えるでしょう。
いずれの麺も920円であり、定食であっても千円かそこら。ランチのコースであっても2千円を切る価格設定であり懐に優しい。なるほど人気が出るわけだ。次回はディナーで飲み会使いしてみようかしらん。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。