1955年創業の「桂花ラーメン」。熊本ラーメンの代名詞的な存在であり、東京進出を果たしたのも1968年と早い。むかし渋谷センター街の脇道にあった店舗に行ったことあるなあ。この日は花畑町の栄通り沿いにある本店にお邪魔しました。
店内は50席ぐらいはあるでしょうか、カウンター席の設置はもちろんのことテーブルエリアも広々と確保されており、ちょっとしたファミレスのような明るさがあります。
ちなみに「桂花ラーメン」は2010年に民事再生法の適用を申請し、現在は「味千ラーメン」で知られる重光産業の傘下に入っていますが、セントラルキッチン方式の「味千ラーメン」とは異なり、今も店舗ごとにスープの仕込みをしているそうです。
注文して数分で着丼。「WAHAHA本舗コラボ肉祭り」なるものが開催されており、感じの良いオバチャンの店員が「炙りチャーシュー麺」を強く推していたのでそれに乗っかりました。
炙りチャーシュー麺。オーソドックスな「桂花ラーメン」に特大の炙りチャーシューが3枚で千円ポッキリ。肉のボリューム感がボンバーであり、糸満の「うちな~そば 壱蘭」を思い出しました。
底の見えぬ沼のように茶褐色のスープに恐れおののきますが、見た目ほど暑苦しいスープではなく、意外にサラっと飲み干せます。マー油のニンニク風味が程よいアクセント。
麺は細麺なのですが、博多の豚骨ラーメンなどに比べるとやや太く、穀物の風味を強く感じる逸品。特にカタメなどの指定はしなかったのですが、一般的なものに比べると幾分硬めの仕上がりに感じました。
プラス100円で「茹でキャベツ」をトッピング。チャーシューとスープの脂をサラっと受け止めてくれる大人のサラダです。加えて当店の卓上にあるお茶はプーアル茶であり、やはり脂っこい料理と合わせるに最適。
お会計は1,100円。熊本でのラーメンランチとしてはやや高めに感じますが、あの肉量であれば寧ろ割安とも思えるディールです。11~24時の通し営業で年中無休と便利。旅行者にとっての予約不要なちょっとした名物食に最適のお店でしょう。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。