東銀座駅から歩いてすぐ。歌舞伎座裏手にあるビストロ。地元客に人気のお店で、食べログ百名店に選出されています。
店内は奥に長細いL字型のカウンターであり、ややもするとラーメン屋のような雰囲気です。堀宏至シェフは6年間のフランス滞在の後、「レヴェランス」や「エディション・コウジ・シモムラ」などで腕を磨きました。ドリンクメニューは無く、開いているボトルからコレとコレ、みたいな感じでチョイスする仕組みです。それなりに飲んだのですが最終支払金額はそれほど高くなく、逆算するにグラスワインの恐らく1杯千円ぐらいでしょう。
まずは前菜盛り合わせ。パテドカンパーニュを主軸にサラダ、ラペ、酢漬けなどフランスのベーシックな総菜が並びます。グランメゾンで経験を積んだ料理人が素朴な料理に回帰する。絵に描いた皿だけがフランス料理ではないのだ。パンは小ぶりのサイズで素朴な味わいですが、フランスの気軽なビストロに来たと思えば趣旨に合っています。
当店はフランス料理店ですが、「皆に人気があるパスタを出してみよう」ということで、魚介の出汁をきかせたパスタもあります。この麺が結構美味しくって、モチモチとした食感が病みつきになります。
メインに鴨のコンフィ。まさにビストロといった王道の味わいであり、気軽なワインを合わせてガツガツいくにはピッタリです。胃袋にもう少し余裕があったのでリゾットも追加。カボチャを用いたチーズたっぷりのリゾットであり、みょーんとチーズが伸びるシンプルな味覚に心和みます。
以上を2人でシェアして食べて飲んでお会計はひとりあたり8千円ほど。銀座で気楽に飲み食いするにはうってつけのお店です。飄々とした雰囲気のシェフで過度な接客が無くある程度放っておいてくれるのもすごくいい。仲の良いお友達と2~3人でどうぞ。
関連記事
「好きな料理のジャンルは?」と問われると、すぐさまフレンチと答えます。フレンチにも色々ありますが、私の好きな方向性は下記の通り。あなたがこれらの店が好きであれば、当ブログはあなたの店探しの一助となるでしょう。
- ガストロノミー ジョエル・ロブション ←最高の夜をありがとう。
- アピシウス ←東京最高峰のレストラン。
- ナリサワ ←何度訪れても完璧。
- naoto.K(ナオトケイ)/神田錦町 ←近い将来、当店は必ず超予約困難になります。かけてもいい。
- 銀座 大石/銀座 ←自分が働くならこういう職場。
- ナベノイズム ←世界観がきちんとある。
- ル・マンジュ・トゥー/神楽坂 ←接客は完璧。料理は美味そのもの。皿出しのテンポも良く、とにかく居心地の良いお店。客層も好き。
- TAIAN TOKYO(タイアン トウキョウ)/西麻布 ←流行り廃りに捉われないマッチョな料理。
- ア・ニュ Shohei Shimono/広尾 ←リニューアルしてリベラルに、旨けりゃなんでもいいじゃん的に。
- ラフィナージュ(L'affinage)/銀座 ←王道中の王道。銀座とは考えられない値付け。
- SUGALABO ←料理だけなら一番好きかも。
- エクアトゥール ←天才によって創られる唯一無二の料理。
- ete(エテ) ←美食の行き着く先はお抱えの料理人。
- アサヒナガストロノーム/日本橋 ←そこらのフランス料理店とは格が違う。
- エステール(ESTERRE)/大手町 ←料理もサービスもパーフェクト。外せない食事ならココ。
- ル マルタン ペシュール(LE MARTIN PECHEUR)/吹上(名古屋) ←フランス料理という文化に対する並々ならぬ愛情を感じました。