らるきい/大濠公園(博多)

大濠公園北側出口すぐモスとミスドの向かいにある「らるきい」。ホークスの選手に愛された店であり、博多華丸が「王監督が入院中に病院を抜け出してでも食べに来た」というエピソードを広め、日本でも屈指の行列店となりました。
ランチタイムは1時間待ちはザラでオープン30分前から並び始めて1巡目に滑り込めないと心が折れるのですが、ディナータイムであれば行列することはまずありません。この日も18時に過ぎに訪れ店内のゲストの入りは3割といったところ。店員の女の子たちがスタバ級に可愛くて気がきくため心なごみます。
一番人気の「ぺぺたま」を注文。1,265円です。令和の時代においてカードはおろか交通系ICもペイペイも使うことができない上で、5円単位で刻んで来ます。
お察しの通り「ぺぺたま」とはペペロンチーノと卵のことです。麺も普通の乾麺かなあ。今あなたが想像している味そのままの味覚であり、正直言って私でも作れます。もちろん普通に美味しいですが、これで1,265円は高いなあ。恐らく直接材料費率ひと桁パーセント台でしょう。
味変に自家製のタバスコ。食べるラー油くらいのつもりで気前よくぶちまけたのですが、これが思いのほか辛く、じんわりと汗が噴き出てきます。また、当店の隠れた名品としてガーリックトーストが挙げられるのですが、「ぺぺたま」そのものがかなりのニンニク量なので、少し安いプレーンなトーストであっても充分にガーリックな味覚を楽しめることができるでしょう。
何故このパスタに数時間も行列するのか、という疑問が自然と浮かびますが、おそらく「ぺぺたま」ひいては「らるきい」は博多県民にとってのソウルフードであり、慶應生に「二郎やマリーンなんて大して旨くねえ」と説き伏せるのと同じくらい詮の無いことです。あくまで話のタネに、博多の観光スポットのひとつとして訪れましょう。

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