元祖ぴかいち 本店/博多駅

博多駅から徒歩5分ほどの場所にある「元祖ぴかいち 本店」。1977年に渡辺通で創業した老舗であり、平日ランチタイムは行列必至の人気店です。
ひとり客はカウンターに、2人以上はテーブル席にご案内。相席が前提のお店なので、そういうのが苦手な方には難しいお店です。店員の皆さんは快活で感じが良く、津波のように押し寄せるオーダーを手際よく捌いていきます。
自慢のちゃんぽん。見た目こそデロデロの豚骨風味ですが、思いのほか鶏ガラの旨味が強い。たっぷりの野菜からもエキスが迸っており、サラっとしつつも複雑で奥行きのあるスープです。
麺は自家製。毎日食べるだけの量をその日の気候に合わせて製麺しています。水分量が多いのかツルっとした喉越しで、なるほど特長的なヌードルでした。
ランチタイムは+100円でご飯ものを追加することができます。こちらはミニ麻婆丼。これはまあ、オマケといった味わいですね。+100円ならこんなもんでしょう。
もうひとつのスペシャリテ、皿うどん。長崎風の油で揚げたパリパリタイプとは異なり、かなり太目の麺を揚げ焼き(?)した噛み応えのあるスタイル。見渡せば店内のゲストのほとんどはコチラを啜っており、ご飯ものを追加するのではなく皿うどんを大盛にするべきであったか。
ところで冒頭に記した通り相席が前提であり、いくら仕切りがあるとは言え、目の前のオッサンたちのクチャ食いサウンズを聞きながら食事を摂るというのは辞めジャニの私には厳しいものがありました。コロナ関係なく色々気になる。いっそこのこと独りで訪れてカウンターで黙食するほうが良いでしょう。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。