恩納村は国道58号線沿いにある「ハワイアンパンケーキハウス パニラニ (Hawaiian Pancakes House Paanilani)」。同じ通り沿いのナイスなマンゴー屋「田中果実店」の姉妹店であり、沖縄で最も有名なパンケーキ屋です。「ハワイの片田舎にあるダイナー」をイメージした外観であり、タトゥーばりばりの海兵隊員ファミリーも自然に馴染んでいました。
ハワイっぽいというかハワイが好きな日本人っぽい内装であり、スタッフたちの「アロハ!」「マハロ!」の掛け声が可愛らしい。午前中~正午過ぎにかけては行列が絶えないので、待つのが苦手な方は14時過ぎのおやつタイムに訪れると良いでしょう。道路を挟んで店舗向かいに大きな駐車場があるので、レンタカーで気軽に来れて便利です。
シグネチャーディッシュの「ナッツナッツパンケーキ」。オリジナルのナッツソースを作る量が日々限られており、数量限定での提供です。単品で900円と、暴騰を重ねるパンケーキ業界としては破格の値付けです。
ひとくち食べて驚き。旨いじゃないか。私は基本的にパンケーキという料理を否定的に捉えており、何で小麦粉を練って焼いただけで2千円も3千円もするねんというスタンスでしたが、当店のそれはモチモチふわふわとした食感で、上野「うさぎや」のどら焼きのようなタッチです。いかにも日本人的に丁寧に焼かれているのも好印象。カイルアの「ブーツ&キモズ(Boots & Kimo's)」なんかよりも全然美味しい。
スタッフに勧められたトッピングのアイスクリームは砂糖の甘さが非常に強く、私の口には合いませんでした。それでも僅か200円の追加料金であり、観光地のスイーツ屋としては良心的と言えるでしょう。こちらも看板メニューのひとつである「ステーキベーコンパンケーキ」。保守的な貴方は「塩っ辛いベーコンに甘ったるいパンケーキかよ」と眉をひそめるかもしれませんが、塩気を感じるホイップクリームが間を取り持ち、不思議と甘じょっぱさがクセになる味わいです。途中でメープルシロップをかけて味変してもマックグリドルの上位互換とも言うべき乙な味。
前述の通り、どのメニューも千円前後なのが嬉しいですね。私はそれほどパンケーキに詳しいというわけではありませんが、これまでお邪魔した有名店では「不味くはないが高すぎる。値段に見合っていない」という感想しか得られなかったので、ようやく価格に見合った納得感のある味覚に出遭えて嬉しい限り。加えてキッズメニューはパンケーキにオレンジジュースが付いて500円という大盤振る舞いだ。
「ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄」など恩納村のリゾートホテルに滞在した際のおやつタイムに是非どうぞ。
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