グランドハイアット福岡(Grand Hyatt Fukuoka)/博多

福岡の商業施設「キャナルシティ博多」に入居する「グランドハイアット福岡(Grand Hyatt Fukuoka)」。港区に活動拠点を置く私として「グランドハイアット」という響きは身近なものなのですが、日本で実際に宿泊するのは初めてです。
地階からロビーまでを突き抜ける吹き抜けエリア。キャナルシティ博多のポップな配色を引き継いでおり、他のグランドハイアットに比べると印象が大きく異なります。とりとめのない空間使いはどこかロイヤルカリビアンのプロムナードを想起させる。
お部屋に入ります。この日は「クラブキング」というお部屋がアサインされました。インテリアに特徴的な点はなく、一般的なシティホテルのお部屋です。ちょっと色々ガタが来ていて古臭い印象かなあ。とは言え1996年開業ということを加味すると、上手にメンテナンスを続けていると言えるでしょう。
ネットは下りでこの程度とやや遅め。ディスプレイにキャストすることはできず、USBの口なども用意されていないため、平成を強く意識せざるを得ない。壁が薄く隣室や上階の振動音が響いてくるのもHSPの私にとっては結構なストレスです。
ところでドアからベッドルームに続く、無駄に長くて広いこの空間は何でしょうか。お部屋は34平米という案内だったのですが、可処分スペースという意味では25平米ほどではなかろうか。そういう意味で「ハイアット セントリック金沢」の動線は大変素晴らしかった。
お部屋からの眺望。今回は中州方面を向いており夜はネオンがギラギラであまりロマンティックではありません。次回はキャナルシティ側のお部屋を試してみよう。
バスルームは不思議な誂えであり、妙にガラスや鏡が多く自分がいっぱい映し出されて落ち着きません。
トイレも風呂や洗面台と同室であり、折角それなりの広さがあるのだから分ければ良かったのに。浴室テレビのポジションも実に不思議である。
フィットネスセンターは古いながらも中々の設備(写真は公式ウェブサイトより)。スパエリアも用意されており、いわゆる大浴場といった風情ではありますがサウナも複数用意されており、おじさんたちが整っていました。
プールは25メートルが2レーンに20メートルが2レーンとジャクージ(写真は公式ウェブサイトより)。空いていれば自由に使用して良いですが、混んで来ると時間制で1レーン1組貸し切りというルールです。一見不便なようですが、部屋から内線で混雑状況を尋ね、空いたら連絡を入れてくれるという仕組みは中々快適でした。
別の日に訪れた際は、とても広いお部屋にご案内頂けました。インテリアコードは前述の部屋のものと同一なのですが、リビングエリアとベッドエリア、ウォークインクローゼットに分かれており快適快適。
本来であれば3人で泊まる部屋なのかなあ。アメニティなど全て3人前用意されていたので何だか申し訳ない気分。加えてやはり広さは正義。広い部屋に住むと長生きしそうな気がします。
バスルームも先のお部屋に比べると広々。なのですが、ここまで広くするのであればやはりトイレとバスルームを分けた独立型にしてもらいたいところ。古い建築ですし、もう構造的に難しいのかしら。
「ワーク・フロム・ハイアット」というワーケーション用のプランで予約していたので、滞在している部屋とは別に、仕事用のお部屋も貸して頂けました。中州側の静かなお部屋で、ベッドは置かれておらず、その代わりにソファとコーヒーテーブルが置かれていました。一気に仕事場感。
水やお茶、ネスプレッソなどは自由に飲んでOK。ワークスペースらしく電気スタンドも置かれており、一方で、ミニバーにお酒はありません。バスルームにバスローブやバスタオルも無し。単なる客室の貸し出しではなく、きちんとワークスペース用に転用されていました。
ちなみに当館の客室はキャナルシティ博多側と中州側に大きく二分されており、多少賑やかでもポップな雰囲気を好むのであれば前者、静寂を望むのであれば後者を予約時に指定しておくと良いでしょう。ココビーチの「four points by sheraton」のように、窓から外を望むとショッピングモールというのは珍しい仕様であり、人流を眺めていて飽きないという意味で、前者のほうが印象的かもしれません。
ところでクラブラウンジが長期の改装に入っており、朝食とティータイムは「THE MARKET F(ザ マーケット エフ)」、カクテルタイムは「バー フィズ(Bar FIZZ)」を代替利用することが求められるので、エクスクルーシブな雰囲気を楽しみたかった方にとっては拍子抜けするかもしれません。場面で待ち時間が生じるのも納得し辛いのも事実。クラブラウンジのリニューアルを終えフルスロットル状態になれば改めてお邪魔したいと思います。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。