RESTAURANT DAZZLE(ダズル)/銀座

ミキモトギンザ2(三越近くの本店じゃなくてデビアスのほうにあるミキモト)の8-9階に入居する「RESTAURANT DAZZLE(ダズル)」。食べログ百名店に選出されています。ディナータイムは8階から入店し厨房を覗きながらダイニングに向かう、という演出があるそうなのですが、ランチタイムは9階のダイニングに直行直帰する仕組みです。
わ!凄い活気!漫画であれば「ゥアアァアアアォオア」というカタカナが背景に描かれそうなほどの賑やかさです。週末のランチタイムに訪れたからかゲストの9割以上が女性であり華やかな雰囲気。結婚式の2次会に丁度良さそう。
お酒は覚悟していたほど高くありません。グラスの泡は1,400円、ボトルでも1万円を切り、シャンパーニュであったとしても1万円前後からのスタートだったような気が。もちろんイタリアンレストランなので、イタリアのワインが主力のようです。
100席近くある大箱なのですが手際は物凄く良いです。食前酒を楽しんでいるとすぐに前菜が供され、しかもそれぞれが結構美味しい。リゴレット系なので、失礼ながらあまり食事は期待していなかったのですが、その予想の遥か上を行く美味しさです。
パンは系列のベーカリーで毎朝焼き上げているそうで、これまた結構、いやかなり美味しい。水分と油分を適度に保っておりジューシーな味覚です。
パスタは自家製の手打ちスパゲッティ。見た目は日本蕎麦のような色合いですが、ベースとなる味覚はアーリオオーリオであり、サンマの旨味と苦み、レンコンの食感、カラスミの破壊力抜群な塩気と猛々しい美味しさです。
お魚料理はタラ。素朴な食材ではありますが、チーズを焦がして纏わせたりと凝った調理であり、照準の定まった調味と相俟って納得感のある味わいです。この大箱でこの予算でこの料理のクオリティ。当店のシェフは凄腕に違いない。
メインは牛肩ロースの網焼き。平板な肉質ではありますが、調理と調味が料理を上手く補っています。思いのほかさっぱりとした口当たりであり、軽めの赤はもちろんのこと、泡や白でも楽しめるでしょう。
デザートは紅芋とリンゴのモンテビアンコ(モンブラン)風。イタリアンのデザートは素朴な仕様であることが殆どですが、ちょっときゃわたんで意識の高さが伺えました。アフタヌーンティーとしての営業もしているそうなので、そのあたりのテクノロジーが活きているのかもしれません。
紅茶で〆てごちそうさまでした。以上を食べ、お食事だけだと4,700円。銀座という立地でこれだけ食べてこの価格は実にお値打ち。銀座の女子会の王者は「シェ・トモ(GINZA chez tomo)」と結論づけていたのですが、イタリアン部門であれば当店ですね。まずはランチで、女の子同士でどうぞ。

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