伝統的な博多風ギョーザを提供する最右翼「旭軒(あさひけん)」。食べログでは百名店に選出されており、クッキングパパ常連の餃子店「一品軒」のモデルと言われています。市内にいくつか店舗があるようですが、博多駅から歩いて5分ほどの場所にあるのが本店です。
店内は厨房に面したカウンター席にテーブル席がたくさん。ライス片手に餃子を頬張るOLもいれば、みんなで課長の悪口をいうリーマングループがいたりと種々雑多な客層です。ランチは営業しておらず15時オープンであり、私は18時過ぎに訪れたのですが、既にスペシャリテのひとつ「手羽先」は売り切れていました。どういうこっちゃ。
餃子が焼き上がるまでの間は小鉢を。酢モツは驚きの270円であり、東京の博多風居酒屋の半額~3分の1という価格設定です。
まずは水餃子。博多餃子の代名詞とも言うべき一口サイズであり、水餃子にしてしまうと、もはや餃子というより雲吞のような外観です。しかしながら皮は薄く、ナポリピッツァと水餃子は皮こそが本懐と考える私にとって、あまりしっくりと来ないひと皿です。続いて焼餃子。タネには14種の具が混ぜ込まれているそうですが、サイズが小さすぎて上手く判別できません。ここまでひとつひとつが小さいと、食事というよりもスナックですね。私はハンバーグやつくねのようなジャンボな餃子がタイプなので、やはりしっくり来ませんでした。
とは言え餃子は一人前360円ですし、生ビールはジョッキで500円を切るという価格設定。究極の美食を求めにというよりは、オジサンのスタバとしてざっくばらんにワイワイやりにくるのに向いたお店でしょう。0次会や2次会3次会にどうぞ。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。