宮崎名物チキン南蛮の元祖は延岡の「直ちゃん」か宮崎市「おぐら」で説が分かれるところですが、少なくともタルタルソースを最初に添えたのは「おぐら」のようです。本店は宮崎の繁華街にあり、現在のヘッドクオーターがここ瀬頭店。本店は駐車場が無いためホテルから歩いてアクセスする観光客向け、瀬頭店は駐車場を携え自家用車でやって来る地元民向けという棲み分けができているそうな。
200名は入るんじゃないかと思えるほどの広大な店内。ギンギラギンの蛍光灯に謎の小物が多く、とりとめのない内装。これぞファミリーレストランというカジュアルな雰囲気です。昼から夜まで通し営業なのが便利。
スペシャリテの「おぐらのチキン南蛮」。200グラムはあろう巨大な胸肉に、これまた大さじ5杯はありそうなタルタルソースの山。鶏肉が浸かる甘酢もタルタルソースもいずれもコッテリと甘く、マックのテリヤキバーガー級にスイートです。
ライスは一般的な茶碗2杯近くはあるでしょうか。味はまあ、普通の定食屋のそれですが、そもそも「おぐらのチキン南蛮」にライスを付けて1,050円という価格設定なので多くは望むまい。
当店限定の人気メニュー「ちゃんぽん」を所望したのですが売り切れ。代わりに牛肉を用いた「牛南蛮」を注文。チキン南蛮と味付けやソースは同じなのですが、脂身の多い煮込まれた(?)牛肉を更に揚げており暴力的な味覚。個人的にはチキン南蛮のほうがアッサリして好きです。
ところで周りを見渡すと「チキン南蛮」を食べているゲストは意外に少なく、メニュー選びはフリーダム。旅行者にとって「おぐら」といえば「チキン南蛮」が有名ですが、本来、当店はファミレスという位置づけなので、良く言えば多種多様な、悪く言えば種々雑多なメニューが取りそろえられています。ソウルフードよりもソウルレストラン。まずは「チキン南蛮」、あればラッキーで「ちゃんぽん」をサイドメニューとしてどうぞ。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。