『社長島耕作が通い詰める蕎麦屋』で有名な虎ノ門「そば処港屋」。世界一並ぶ立ち食い蕎麦屋(タケマシュラン調べ)なのですが、大手町「港屋2」、六本木「Minatoya 3」への展開を果たし、お次はいよいよ東京の玄関口、羽田空港へと進出です。
以前は「エッグセレント・バイツ」という朝食系エッグタルト屋が入居していたのですが、港屋への業態変更ですっかりシックな内装に生まれ変わっていました。他の港屋と違って着席して食べることができるのが嬉しいですね。
ちなみに「Minatoya 3」と同じくメルセデスがパートナーであり、メルセデスのオーナーはキーを提示すればアルコールを含むドリンクが1杯無料で提供されます。
入店時に注文と支払を済ませ、番号札で呼び出しがかかるファストフード形式。虎ノ門や大手町は見るも無残な行列の長さですが、ここ羽田空港店はスイスイです。私は祝日の夜に訪れたのですが、ゲストは3割の入りであり、入店後5分もすれば食事にありつくことができました。
出ました二郎系の日本蕎麦。一般的な蕎麦屋の倍盛はありそうな麺量に松屋の豚丼もかくやという豚肉の量。さらには胡麻と海苔の絨毯爆撃。暴力的な盛り付けではありますが、ある種の様式美すら感じてしまいます。
恒例の濃いめのツユにたっぷりとしたラー油。とにかく濃厚で塩分濃度が高く、めちゃくちゃ喉が渇きます。ところで虎ノ門の本店では生卵が食べ放題だったのですが、当店では温泉卵が蕎麦1杯につき1つでした。また蕎麦湯の用意も無いとのこと。
以上、「冷たい肉そば」のレギュラーサイズが950円。虎ノ門に比べると価格設定は高めですが、空港メシでこのクオリティの食事が千円を切る価格で楽しめるのは魅力的。何より他の港屋と違って並ぶ必要が無いのが素晴らしい。遅い時間帯だったので売り切れていましたが、「金太郎メンチカツカレー」なるオリジナルメニューもあるそうなので、次回はカレーを、いや、両方食べちゃおうかしら。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。