なのですが、どことなく寂れた雰囲気であり、従業員からも覇気が感じられません。店内は何となく雑然としており、鮨屋特有の背筋が伸びるニュアンスは感じられませんでした。
生ビールは千円を切り、日本酒は1合千円前後と悪くない価格設定です。
お通し(?)にイカのマリネ。店内のムードと同様にやる気が感じられない味覚であり、デカフェのように味気ない。
イカにスズキ。お、タネはきちんと美味しいじゃないか。イカのネットリとした甘味にスズキの迫力のある歯ごたえ。シャリも米の粒を感じる硬めスタイルであり、私のタイプです。
紅ズワイガニ、フクラギ、アマエビ。そういえば、我々はカウンター席に陣取り他に客は居ないというのに、どうしてバッチ処理での提供なんだろう。やっぱりひとつひとつ丁寧に握ってもらわないと雰囲気でないなあ。
マダイにアジ。まさに「きときと」といった食感で、爽やかな味わいです。白エビにバイガイ、ソイ。いずれも王道の富山のタネであり、旅行者にとっては魅力的なセレクションでしょう。
アラ汁でフィニッシュ。ごちそうさまでした。
ただ、冒頭に記した通りの活気の無さは気になるところ。怠慢とまでは言いませんが、やるぞという心意気は感じられず、結果として食べ手である我々のテンションも下がってしまいました。駅からは近いので、時間の限られた旅行者が新幹線の前後に駆け込むには便利かもしれません。
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富山は食の宝庫。天然の生け簀である富山湾にジビエや山菜が豊富な山々、そして米と水。レストランのレベルは非常に高く、支払金額は東京の3割引~半額の印象です。だいぶ調子に乗ってきた金沢が嫌な方は是非とも富山に。
- 鮨 大門 ←銀座の半額で味と居心地の良さはそれ以上。
- ふじ居(ふじい) ←非の打ち所がない日本料理店。
- ひまわり食堂 ←こねくり回すことなく、いま何を食べているのかハッキリとわかる味と量。
- ランソレイエ(Lensoleiller) ←フランスの田舎のレストランをそのまま持ってきたような感性。
- カーヴ ユノキ(Cave Yunoki) ←料理のほとんどを富山の食材で勝負しているのが素晴らしい。
- 日本料理 山崎 ←ミシュラン3ツ星和食がこの価格で楽しめるのは富山の奇跡。
- 鮨人 ←富山で一番人気のある鮨屋。
- 天ぷら小泉 たかの ←富山駅から近く昼も夜も空いているのが旅行者にとっても便利。
- KAWAZ(カワズ) ←「レヴォ(L'evo)」でスーシェフだったムッシュ川崎淳が富山市内で開業。
- レヴォ(L'evo) ←クマがぶらさがっている。
- パティスリー ジラフ(PATISSERIE LA GIRAFE) ←サロショを席巻する予感。