金沢の繁華街を流れる用水路沿いの「せせらぎ通り」にある「アシルワード(AASHIRWAD)」。金沢で、いや北陸で最も人気のあるインド料理店です。ちなみに金沢で、いや北陸で最も人気のあるパン屋「ひらみぱん」のすぐ近くです。
1階2階を合わせると30席ほどでしょうか。インド料理屋らしからぬ(?)小綺麗なお店であり、壁に描かれたガネーシャの絵などを含め、程よくポップな印象です。
千葉諭オーナーは都内で雑誌の編集&デザイナーを経てネパール人の奥様と共に当店を開業。シェフはインド人の多い江戸川区や江東区でも頭ひとつ抜けて有名な料理人を連れて来たそうです。
ビールはインドやネパールのものがいくつか用意されていますが、生ビールは一番搾り(だっけ?)であり、大阪のクラフトビールを置いたりと自由自在です。そういえば料理についても北インドのオーセンティックなものを主軸に置きつつネパールの名物料理を組み込むなど、良い意味で拘りが薄く柔軟なスタイル。マトンをカレー風味に炒めたもの。スミマセン私こっち方面の料理に詳しくないので語彙が貧弱で恐縮ですが、スパイス強めのカレーの水分を飛ばしに飛ばした感じのお皿です。つまりビールに滅茶苦茶よく合います。
こちらは玉ねぎのかき揚げ的なもの。日本のかき揚げよりも高温でガガっと揚がっており、やはり水分が良く飛んで香辛料たっぷりのスナックのようです。つまりビールに滅茶苦茶よく合います。
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こちらは玉ねぎのかき揚げ的なもの。日本のかき揚げよりも高温でガガっと揚がっており、やはり水分が良く飛んで香辛料たっぷりのスナックのようです。つまりビールに滅茶苦茶よく合います。
モモ。ネパール風の小籠包とも言うべき料理であり、スパイシーな鶏の挽肉がギュウギュウに詰まっています。数年前に新大久保のイスラム横丁で食べた以来ですが、やはり文句なしに美味しい。
チキンティッカ。ヨーグルトと香辛料に漬け込んだ鶏肉をタンドールで焼いたもの。チャパティに野菜と一緒に詰め込んで、ピタサンドみたいにして食べると最高のごちそうです。
〆にビリヤニ。インド風のスパイシーな混ぜごはん。バスマティライスの香りが豊かであり、オカズ無しでジャンジャン米ばっか食える勢いです。フライドオニオンの食感アクセントも心地よく、あとひと口もう一口と後を引く美味しさです。
以上を食べ、軽く飲んでお会計はひとりあたり4千円ほど。おおー、これはこれは尊い費用対効果です。いずれの料理も心地よい辛さでありお酒がスイスイと進むので、食事メインにもよし飲み会使いにも良しという多彩なお店。お昼は千円ほどでセットメニューを提供しているそうなので、次回はランチにお邪魔したいと思います。
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カレーって美味しいですよね。インドカレーも日本カレーも大好き。ただしそれほど詳しいジャンルではなく、スパイスマニアには逆立ちしても勝てないので、意外性のあるオススメカレーをご紹介。
- 酒肆ガランス/白金高輪 ←本格派。カレー屋は当店に修行しに来るように。
- ラ・ファソン古賀/代々木上原 ←予約必須。欧風カレーの最高峰。
- コチンニヴァース/西新宿五丁目 ←「なぜここに?」と住宅街に突如現れる本格派。
- SPICY CURRY 魯珈(ろか)/大久保 ←朝の7時から並ぶ必要のあるカレー。
- ケンゾーエステイトワイナリー /六本木 ←野菜が溶け込み甘さを感じる一方で、きちんとスパイスが立っている本格派。
- 香妃園/六本木 ←六本木で遊ぶのに知らないのはモグり。
- ホットスプーン(Hot Spoon)/五反田 ←カレーというより牛肉料理。
- 薬膳スープカレーシャナイア(Shania)/目黒 ←これ以上の住宅街は無いというほどの住宅街にある名店。
- 東洋軒/赤坂見附 ←和牛の脂のコクが凝縮され、果物の甘味で包み込み、スパイスでキリリと〆るブラックカレー。
- カレー&オリエンタルバル 桃の実/水道橋 ←マトンカレーが実に奥行きのある味わい。
- デリー(DELHI)/上野 ←総本山。セットメニューが異常にお得。
- ボンディ(Bondy)/神保町 ←アタックとしては甘味。続いて穏やかな辛味が到来するという仕様。
- スープカレー屋 鴻(オードリー)/神保町 ←豚骨の旨味がクセになるカレー。
- エチオピア/神保町 ←ルーが絶品。豆サラダと野菜が上々。
- ディラン/新お茶の水 ←意外にも家庭的でゆるふわな味わい。
- スパイスボックス(Spice Box)/神田 ←日本人の口に合う本格派。ボリュームが心底満点。
- 印度料理シタール/検見川 ←千葉の僻地で大行列の超有名カレー屋。
カレーにまつわる単語が辞典形式にまとめられ、知っていそうで全く知らないカレーエピソードがたくさん詰まっています。気合を入れてカレーを食べに行く前に目を通してから臨むと楽しさ倍増!