■らーめん空(そら)/新千歳空港
https://www.takemachelin.com/2021/08/sora.html
船が思いのほかしっかりとしたもので驚きました。東海汽船のナンパ船「さるびあ丸」を一回り小さくした程度のサイズ感であり、1時間程度のクルーズでこの重量感はかなり贅沢。私の1級船舶免許だけでは到底操れない代物です。
荷物を置いた後は街歩き。街中にはロシア語表記の看板が多く異国情緒に満ちています。街の雰囲気もどことなくアラスカ沿岸部に点在する村に似ており、極寒の港町は似たようなスタイルに収斂していくのかもしれません。
■寿司竜(すしたつ)/稚内
https://www.takemachelin.com/2021/08/tatsu.html
■樺太食堂/ノシャップ岬
https://www.takemachelin.com/2021/08/karafuto.html
ライダーの聖地「樺太食堂」。見て下さい、この3D感覚を。まさに海鮮丼業界のラーメン二郎。「うにだけうに丼」は4,950円、「二段式生うに丼」は5,500円と、価格だけを見ればかなりの値段のブランチですが、その量および質を考えれば寧ろ割安と言えるでしょう。詳細は別記事にて。
■稚内公園
■白い道(宗谷丘陵)
https://www.city.wakkanai.hokkaido.jp/kanko/midokoro/spot/white-road.html
羽田から新千歳へと向かい、飛行機のの乗り換え待ち。「北海道ラーメン道場」ラーメンでエナジーチャージ。新千歳空港はターミナルメシとしては中々のラインナップを誇るので結構好き。詳細は別記事にて。
■利尻島
新千歳空港から利尻空港まで1時間のフライト。シーズン真っ盛りですが、マニアックな路線なので子連れが殆どおらず快適。ちなみに私は子供が嫌いなわけではなく、グズっているのにどうにかしようとしない大人たちが嫌いなだけです。
空港バスで港へと移動。海に浮かぶ日本最北端の百名山。利尻富士。ふふふ明後日アタックしてやるからな。
■ハートランドフェリー
http://www.heartlandferry.jp/2等のチケットを買ったのですが、ご覧の通りガラガラ。大きな広間がひとり一部屋の勢いです。wifiも電源も使い放題で大変居心地が良く、翌日乗った(後述)1等よりも快適でした。
■礼文島
礼文島では香深フェリーターミナルすぐにある「民宿やざわ」に滞在。漁師の営む民宿であり、「夕食が絶品」「旬のウニをたらふく楽しむことができる」と食事を絶賛する声がある一方で、「失礼」「偉そう」「上から目線」などの悪評も尽きません。詳細は別記事にて。
朝起きて船会社のウェブサイトを見て愕然、海が荒れて来たので初便を残し全て欠航するというアナウンス。えらいっこっちゃえらいこっちゃ。このままだと数日間、礼文島に閉じ込められる恐れがあったため、何でもいいから船に乗って脱出することに。稚内行きのみだと?ええいそれでも構わん。とりえあず島を出ることが重要だ。
ところでこの便には礼文島に滞在していた旅行者すべてが集結し大混雑だったのですが、さすがに島旅に慣れている方々ばかりだったので、怒鳴ったりパニクったりする人がひとりもいなかったのが印象的でした。
それでも混雑は避けられないので、今回は倍の船賃を払って1等に陣取ることにしました。なるほど1人あたりのスペースが広く、座席も新幹線のグリーン車を超える心地よさです。ただし揺れが酷かったため不用意に出歩かないようにとのお達しがあったため、大人しく座席で今後の旅程につきじっくり検討することに。そう、この時点で私の稚内に係る知識は「ぶっとびカードが使い易い」ぐらいしかなかったのです。
当初の予定では礼文と利尻の自然を2泊3日で満喫するはずでしたが、こうして私の島旅は突然の終幕を迎えました。
■サフィールホテル稚内
建屋こそは古いものの、部屋は広く実に清潔。元々はANAクラウンだったらしく、極北の地でここまでの装備の需要はあるのか、と心配になるほどの快適なホテルでした。
■海鮮丼 魚常/稚内
https://www.takemachelin.com/2021/08/uo.html荷物を置いた後は街歩き。街中にはロシア語表記の看板が多く異国情緒に満ちています。街の雰囲気もどことなくアラスカ沿岸部に点在する村に似ており、極寒の港町は似たようなスタイルに収斂していくのかもしれません。
ランチは「稚内副港市場」にある「海鮮丼 魚常」にお邪魔します。
3千円のウニ丼。え!この量で3千円!ミッチゲッソ!札幌や函館、釧路などの観光客向けの市場にロクなメシはありませんが、当市場はキッチリとした品質で地元価格。なるほど観光客ばかりでなく地元客が普通にランチだけに来たりしているのも納得です。詳細は別記事にて。
食後は同じ市場内にあるカフェで地元の素材を用いたスイーツを。この「稚内副港市場」はとても良いですね。我々のような旅行者はもちろん、地元のママ友たちが集まってお茶していたりと、観光市場を超えた役割を感じました。札幌や函館、釧路は反省するように。■寿司竜(すしたつ)/稚内
https://www.takemachelin.com/2021/08/tatsu.html
夕食は稚内駅から歩いてすぐにある老舗の「寿司竜(すしたつ)」へ。長っ尻をしない地元客が大半であり、満席のまま常時ゲストが回転し続けるという物凄まじい集客力です。そこそこ飲んでお会計はひとりあたり8千円。同じラインナップを銀座で食べることを考えれば考えられない費用対効果。詳細は別記事にて。
https://www.takemachelin.com/2021/08/karafuto.html
ライダーの聖地「樺太食堂」。見て下さい、この3D感覚を。まさに海鮮丼業界のラーメン二郎。「うにだけうに丼」は4,950円、「二段式生うに丼」は5,500円と、価格だけを見ればかなりの値段のブランチですが、その量および質を考えれば寧ろ割安と言えるでしょう。詳細は別記事にて。
ところで肝腎のノシャップ岬ですが、これは全然楽しくないですね。なぜ観光地としてオンリストされているのか理解に苦しむ。寒流の魚たちをメインに置いた「ノシャップ寒流水族館」とかが珍重されているのかな。あまりに寒くてこの直後にホームセンターに立ち寄り500円のレインコートを買いました。
■稚内公園
地図で見ると稚内駅からすぐ近くに見えるのですが、それは平面直線距離なだけで、実際のところ物凄まじい高台の上にあるため、香港のヴィクトリアピーク登山ぐらいの気合が必要です。真夏であっても20℃を切り風速は10メートルを超えるのがデフォな環境なので、レンタカーで訪れるのが一番。
■白い道(宗谷丘陵)
https://www.city.wakkanai.hokkaido.jp/kanko/midokoro/spot/white-road.html
宗谷丘陵・宗谷牧場あたりの道にホタテの貝殻を砕いて敷き詰めたという常軌を逸したワインディングロード。これはすごい。この日はあいにくの天気でしたが、それでもセンスの良さをビンビンに感じることのできる観光地です。晴れた日には57基の風力発電風車も望むことができる、いつかどこかで見たポスターの稚内はまさにココでした。
■間宮堂(まみやどう)
https://www.takemachelin.com/2021/08/mamiya.html
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https://www.takemachelin.com/2021/08/mamiya.html
言わずと知れた日本最北端の地、宗谷岬。北緯45度31分22秒に日本最北端の地の碑があります。
そのモニュメントに面した丘の上に建つのが日本最北端のラーメン屋「間宮堂(まみやどう)」。11月中旬~4月中旬までは休業というレア感を湛えつつ「ラーメンは北に来るほどうまくなる」と気炎を吐いています。ド観光地においてこのクオリティの食事をこの価格で提供してくれるのは大変ありがたい。宗谷岬を訪れる際は必ずセットでお邪魔しましょう。詳細は別記事にて。
旅のゴールは日本でトップクラスの欠航率を誇る稚内空港へ(写真は空港内唯一の飲食店。ラウンジは無く有償のレストランで時間をつぶすしかありません)。
それにしても色々あった3日間でした。最大の目的である礼文・利尻には十数時間しか滞在することができなかったのは悔やまれますが、欠航のアナウンスから船も飛行機も宿も何もかも変更しレンタカーまで予約しマストな飲食店は全て抑えるなど相変わらず綺麗にトラブルシュートできたのは私のひそかな自慢ですし、何より稚内を起点に毎日いや毎食に近い形でウニを堪能できたのは楽しかった。人間万事塞翁が馬。むかしむかしある女の子が私の魅力につき「アドリブに強い」を挙げたことを思い出しました。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。