ポロピナイ食堂／支笏湖（北海道）

支笏湖北岸のピクニック（？）スポット「ポロピナイ」。漢字で書くと「幌美内」。みな湖岸にテントを張りSUPを流し釣り糸を垂れるという牧歌的な遊び場です。札幌から車で1時間というのも丁度よい距離感なのかもしれません。
我々はチップ漁師の直営店である「ポロピナイ食堂」へ。スタッフ自ら釣り上げた天然のチップをリーズナブルに提供することで有名なお店です。ちなみにチップとは支笏湖で獲れる淡水魚。またの名をヒメマス。主に和食店向けに卸されるので、スーパーなどではあまり見かけることのない高級魚です。
こちらは「チップづくし」の定食。2,980円です。
まずは刺身。なるほど淡白な味わいの中にもコクのある脂を湛えており美味しい。
にぎり寿司。これは、まあ、オニギリにさっきの刺身をのせただけのなんちゃって寿司ですね。シャリがだめだめでした。
姿焼きに姿フライ。姿焼きはやはり淡白な味わいであり、塩だけの調味では少し物足りない。姿フライはチップの旨味が凝縮され、またタルタルソースで味変できるので最も捗った総菜です。
小鉢には南蛮漬けでしょうか。きちんと調味されており悪くないのですが、量が少ない。
こちらは「チップスペシャルセット」。1,980円です。
「チップづくし」との差分はチップのにぎりが白米にダウングレードされることと、フライが丸々一匹でなく切り身のフライとなる点に小鉢抜き。正直かなり麺被りするので、思い切って「親子丼」などをチョイスしても良かったかもしれません。チップのイクラって珍しい。
なかなか食べる機会のない高級魚をリーズナブルにたっぷり食べることができるという意味では意義のあるお店ですが、まあ、ひたすらチップを食べることになるので正直飽きがきました。観光地の食堂とはそういうものである。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。