10年以上前に吉祥寺「わ」にお邪魔して以来、肉山グループが好きな私。東京の肉山は半年先まで予約でいっぱいですが、名古屋のそれはそうでもなく、コロナ禍においてはランチタイムも営業しています。
「サガリステーキ定食」は1,650円、単品でカレーのルーのみを追加は+330円です。ササっと無音で写真を撮っていると「一声かけてからにして欲しかったです」とお店側から物言いがつきました。えー、このお店の雰囲気でこの叱られはちょっとびっくり。声をかけたら何か変わるのかな。もしかしたらポーズでも取ってくれたのかもしれません。主題の「サガリステーキ」ですが、先の注意の直後だっただけに、全然美味しく食べることができませんでした。量こそはそこそこあるものの、近所のダイエーで一番安い牛肉を焼いただけのような味わいであり、サガリだけにかなり気分が下がりました。つまんないですかそうですか。
サラダは一般的なランチセットのサラダ味。
スープとライスはおかわりOKなのですが、このスープが麦茶というか麦焼酎というか、不思議に香ばしくヘンテコな味わいでした。
追加料金でお願いしたカレーのルーは美味しい。肉のザクザクとした食感が楽しめる濃い味カレーであり、当店のランチタイムはカレーを選択するのが良いでしょう。
ところで、写真NGの件はさておき、全体を通じて従業員の態度が良くないですね。電話をかけてきた人間に悪態をつき、それを受けて従業員同士でヘラヘラしたりと、目の前にいる客としてはかなりきつい瞬間が多々ありました(もちろんランチのピークタイムに電話してくるほうも悪いけれど)。
ああいう気組みが板についていることを考えると、つまりそういうマインドセットのお店なのでしょう。私は味覚や費用対効果を論ずる以前に楽しく食事をしたかった。
関連記事
仕事の都合で年間名古屋に200泊していたことがあり、その間は常に外食でした。中でも印象的なお店をまとめました。
- 名古屋うなぎランキング2017 ←1ヶ月集中して昼夜うなぎを食べまくった成果。
- a.ligne(アリーニュ)/新栄町 ←名古屋いや日本においてもトップクラスに好きなフランス料理。
- ル・タン・ペルデュ(Le Temps Perdu)/伏見 ←名古屋・ベスト・費用対効果賞。
- レミニセンス(Reminiscence) ←フロリレージュ的な食後感。構成要素が非常に多く食べ手に経験を求める味覚。
- トゥ・ラ・ジョア/金山 ←名古屋の嫁入り道具のような料理。
- 壺中天/新栄町 ←王道フレンチ名店中の名店。
- マスドラヴァンド(Mas de Lavande)/新栄町 ←フォアグラ料理としてはトップクラスの出来栄え。
- 千亀/栄 ←リーズナブルで直線的。素晴らしい焼き鳥屋さん。
- イル コラッツィエーレ(il corazziere)/高岳 ←全ての料理が芸術的な美しさを湛えており、味も良い。
- ドディチ・マッジョ/久屋大通 ←「日本一こだわり卵」というブランド卵を用いたカルボナーラが絶品。
- ビストロ ダイア/新栄町 ←ランチの前菜盛り合わせが圧巻。
- アンティカ オステリア バーチョ ←堂に入ったトスカーナ料理。
- シクラメンテ(Siculamente)/上前津 ←コース料理は5,000円ポッキリと、この質と量を考えれば抜群の費用対効果。
- トラットリア トペ/新栄町 ←これだけ食べて税サ込3,300円見事な費用対効果。
- うどんの千/伏見 ←讃岐をぶっちぎって日本一好きなうどん。
食通たちが鰻の魅力とこだわりを語り尽くす一冊。よしもとばなな、沢木耕太郎、さくらももこ、椎名誠、村上龍、村上春樹、島田雅彦、五木寛之、遠藤周作、群ようこ、などなど最強の布陣が送るアンソロジー。