2020年秋、表参道の裏路地にオープンした「Bistro de l’alpage (ビストロドゥラルパージュ)」。店名は「高原」という意味であり、蓼科の老舗ホテル「ホテルハイジ」のリニューアル休業中にレストラン部門のみ表参道で営業を続けるという試みだそうです。
大きなテーブルひとつのみで十数席という店内。せっかくの素敵な内装がアクリルボードでダサダサになっているのが残念ですが、時節柄仕方ありません。あとこの立地この業態で土日祝休みというのは斬新。
禁酒法の時代に訪れたのでノンアルコールワイン。ぶどうジュースにショップの2~3倍の値付けを支払うのは納得がいきませんが、こちらも時節柄仕方が無いのでしょう。コース料理もありましたが、今回は全てアラカルトで注文。アミューズに自家製ハム。肉の臭みの無いクリアな味わいです。
自家製のパテ・ド・カンパーニュ。王道の味わいで美味しい。お酒と共に楽しめなかったのが悔やまれます。ビストロ定番のオニオングラタンスープも玉ねぎから上手く甘味を引き出した、しみじみ旨いスープです。ただ、量が少ない。このサイズ感で1,430円というのは割高に感じました。フランス人なら怒ると思う。
メインは「大山鶏モモ肉のコンフィ ジャガイモのリヨン風とともに」。こちらも味は良いのですが、やはりアラカルトメニューのポーションとしては小さく、それでいて3千円を超えるのはちょっとなあというお気持ちです。
全体を通して料理そのものとしては悪くないのですが、ちょいちょい割高に感じました。コースにするともう少し印象がのかなあ。
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- ル・マンジュ・トゥー/神楽坂 ←接客は完璧。料理は美味そのもの。皿出しのテンポも良く、とにかく居心地の良いお店。客層も好き。
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