北海道白老郡白老町にある「民族共生象徴空間」、通称ウポポイ。普通の旅行者が行くことがまず無い場所に200億円もの公費を投じたことで議論が沸き起こりました。
なるほどコンテンツの充実度の割にハコが豪華すぎるきらいがあり、利権の香りがプンプンします。まあ別に200億円の税金が消えてなくなったわけではなく、このあたりの経済に寄与したと思えば、みんなそんな怒らんでもいいと思うのだけれど。
閑話休題。そのウポポイからの帰路、新千歳空港に向かう途中に苫小牧の街を通過するのですが、その途中に苫小牧のソウルフードともいえるバーベキュー屋(?)があります。駐車場はサッカーグラウンドのように広く、満車で入れないということはまずないでしょう。テイクアウトも可能であり、店内で注文して出来上がりを車内で待っているゲストが多い。
本館と別館があり、我々は別館に通されました。中学校の視聴覚室的なニュアンスのある空間であり、どことなく懐かしい。
注文後15分ほどで着丼。14:30とヘンな時間に訪れたにも関わらず、テイクアウトの注文が立て込んでいたのか結構待ちました。上は「こがね焼き」、下は「ザンギ」。これが当店のメニューの全てです。「東千歳バーベキュー」にせよ、道民は選択と集中が進んでいます。
こちらは「こがね焼き」。1,000円です。焼き、と称していますが、実際は鶏の半身揚げです。もちろん揚げたてアツアツであり実にジューシー。塩コショウという素朴な調味がシンプルで美味。
こちらは「ザンギ」。1,100円です。「こがね焼き」に比べるとカットが細かく衣が厚く、ニンニクの風味がズバっときいています。ああ、ビールが飲みたくなる。その他、僅かな追加料金で「おにぎり」や「ライス」を付けることができます。他の客の様子を見ていると、「ライス」は「おにぎり」の倍ほど量がありました。
費用対ボリュームで言えばケンタッキーと大差ありませんが、KFCとはまた違った魅力がありました。冒頭のウポポイとセットでどうぞ。テイクアウトで空港のラウンジに持ち込んで、ビールと一緒にやるのも良いかもしれません。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。