「二度と同じカレーは作らない」ことをポリシーとする出張料理ユニット「東京カリ〜番長」が手掛ける実験的カレーショップ「トーキョー スパイスカレー(TOKYO SPICE CURRY)」。週1度火曜日のランチだけ営業というメタルスライム的カレー屋です。
目黒の「Impact HUB Tokyo」というシェアオフィスに間借りしており、フリーダムな雰囲気。大手町的にカチっとしたシェアオフィスではなくオシャレなドミトリーの共用施設といった内装です。
メニューは「今日のカレー」1本勝負。千円ポッキリです。この日は「ひき肉とピーマンとトマトのカレー」と「2種の豆とうずらの卵のハーブココナッツカレー」のあいがけに、副菜類が3~4種トッピングされています。
こちらは「2種の豆とうずらの卵のハーブココナッツカレー」のエリア。ココナッツミルクの優しい風味と青唐辛子の爽やかな辛味が不思議と良く合う。お豆もたっぷり。見た目以上に食べ応えのあるカレーです。こちらは「ひき肉とピーマンとトマトのカレー」の面。ベースはトマト風味であり、気前の良い挽肉量が気持ちよい。ピーマンやトマトの素材の風味も立っており、シャクシャクとした歯ごたえにリズムが生まれます。
目黒は中々にカレーの激戦区であり、中でも「LAND(ランド)」が私のお気に入りだったのですが、当店もそれに比肩するレベルの高さです。ご近所の方は「火曜日に謎の旨いカレー屋が来る」と心得ているのか、テイクアウト客も多い。玄人好みの隠れた名店でした。
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カレーって美味しいですよね。インドカレーも日本カレーも大好き。ただしそれほど詳しいジャンルではなく、スパイスマニアには逆立ちしても勝てないので、意外性のあるオススメカレーをご紹介。
- 酒肆ガランス/白金高輪 ←本格派。カレー屋は当店に修行しに来るように。
- ラ・ファソン古賀/代々木上原 ←予約必須。欧風カレーの最高峰。
- コチンニヴァース/西新宿五丁目 ←「なぜここに?」と住宅街に突如現れる本格派。
- SPICY CURRY 魯珈(ろか)/大久保 ←朝の7時から並ぶ必要のあるカレー。
- ケンゾーエステイトワイナリー /六本木 ←野菜が溶け込み甘さを感じる一方で、きちんとスパイスが立っている本格派。
- 香妃園/六本木 ←六本木で遊ぶのに知らないのはモグり。
- ホットスプーン(Hot Spoon)/五反田 ←カレーというより牛肉料理。
- 薬膳スープカレーシャナイア(Shania)/目黒 ←これ以上の住宅街は無いというほどの住宅街にある名店。
- 東洋軒/赤坂見附 ←和牛の脂のコクが凝縮され、果物の甘味で包み込み、スパイスでキリリと〆るブラックカレー。
- カレー&オリエンタルバル 桃の実/水道橋 ←マトンカレーが実に奥行きのある味わい。
- デリー(DELHI)/上野 ←総本山。セットメニューが異常にお得。
- ボンディ(Bondy)/神保町 ←アタックとしては甘味。続いて穏やかな辛味が到来するという仕様。
- スープカレー屋 鴻(オードリー)/神保町 ←豚骨の旨味がクセになるカレー。
- エチオピア/神保町 ←ルーが絶品。豆サラダと野菜が上々。
- ディラン/新お茶の水 ←意外にも家庭的でゆるふわな味わい。
- スパイスボックス(Spice Box)/神田 ←日本人の口に合う本格派。ボリュームが心底満点。
- 印度料理シタール/検見川 ←千葉の僻地で大行列の超有名カレー屋。
カレーにまつわる単語が辞典形式にまとめられ、知っていそうで全く知らないカレーエピソードがたくさん詰まっています。気合を入れてカレーを食べに行く前に目を通してから臨むと楽しさ倍増!