九州は割にしょっちゅうお邪魔するのですが、内陸部については手当が薄い。そのため今回は1泊2日で宮崎県の最奥部、高千穂方面に向かいます。お宿は高千穂屈指の高級旅館「神仙」に滞在。
部屋数は少なく、また食事も個室で摂るため他のゲストと顔を合わせることはまずありません(写真は公式ウェブサイトより)。車を駐車場に泊めていると下足番がすっ飛んで来、あっという間に自室でのチェックインという運びとなりました。お部屋はドーンと広い。袈裟固してもまだまだ余裕がありそうです。この空間の他、入り口からお手洗いに至るアプローチやバスルームなども含めると60平米近くはあるのではなかろうか。お部屋の逆サイド。広いのは良いのですが、この建物は四方八方から物音がとてもよく響きますね。連れはあまり気にならないようでしたが、ジュリアード卒HSP出身の私にとっては音的にかなり厳しい空間でした。
小さなお庭に面したソファ席が居心地良し。ライティングデスクはなく、wifiも話にならないほど遅く繋がりづらいので、ラップトップを持ち歩くアーバンなノマド族であれば発狂すること間違いなし。ミニバーにはネスプレッソやお茶が山ほど用意されています。簡単なおつまみや果物、冷蔵庫の中のビールなど全て無料(込み料金)。日が高いうちに露天風呂に入り、そのまま瓶ビールを一気飲みする幸せといったらない。
バスルームはひらまつ系の温泉旅館とまでは言わないものの、宮崎の僻地の旅館としてはかなり頑張っているほうでしょう。アメニティ類は全てブルガリで統一されており、信念めいたものを感じました。
自慢の露天風呂。個々の部屋に設えられているため大きさには限界がありますが、それでも湯舟を独占できるというのは素晴らしい。洗い場も別に用意されており、あちらこちらから湯が飛び出てくるややこしいシャワーなど今風です。
夕食は宿泊棟から少し歩いた個室料亭風の建屋へ移動。素敵なお庭を望みながら、観光地の旅館としては中々、いやかなりレベルの高い懐石料理に舌鼓。詳細は別記事にて。
食事を終え、部屋に戻るとお布団が敷かれています。これぞジャパニーズ・ターン・ダウン。改めて温泉につかり、ビールをグイっとやっておやすみなさい。朝食は前夜とはまた異なるお部屋にて。夕食の豪華さに比べると普通の旅館の朝食であり、中くらいの美味しさでした。
今回は1泊2食付きでふたりで9万円ほどの支払額。額面だけを見るとギョっとするほどの高さですが、夕食の質および量を勘案し、同じコース料理を東京で食べることを考えれば寧ろリーズナブルと言えるでしょう。安っちい旅館でヘンな紙の小鍋を食べることを考えれば断然こっち。高千穂滞在の際には是非どうぞ。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。
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