まずはブルーベリーパイにキャビア。生地を割くと、トロリと甘いブルーベリーが流れ出てきます。美味しいのですが甘味が強すぎるきらいがあり、1番バッターとしては重く感じました。
ポレンタに甘海老。これはもう、料理というよりも素材であり、高品質な甘海老をたっぷりと楽しむことができました。
パンが美味しいですねえ。シンプルではありますが抜群に美味しい。料理を邪魔することもなく、備え付けのパンとして見事なポジションです。
アワビとマコモダケ。一同絶句する美味しさ。アワビの食感に肝のソースと全てが完璧で、ああ、おかわりしたいよう。鮎のコロッケ(?)。塩焼き一辺倒の日本料理界に一石を投じる試み。見た目は全然鮎じゃないですが、ソースと共に頬張ると、きっちりと鮎鮎しているのが面白い。
パスタのトッピングに文旦。一見素朴なひと皿ですが、しみじみ、しみじみと旨い。麺そのものが旨い。ごちゃごちゃと技巧に走ることなく、パスタの本質に迫る美味しさです。
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メインは鴨。王道で真っ当な調理であり、美ボディ断面のツヤリングが美しい。味わいはどストレートな鴨であり、これが鴨の美味しさだと語り掛けてくる美味しさ。ここまで旨い鴨料理を出すレストランは中々ありません。
デザートも実にシンプル。このように、全体を通して手を加えすぎることなく素材本来の味わいを上手に引き出すスタイル。イタリア料理フランス料理とジャンル分けする意味はなく、食事として本質的に美味しい。お酒を合わせてもひとりあたり3万円というのはリーズナブル。しっとりとしたデートにどうぞ。
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- ウシマル(Ushimaru)/山武市(千葉) ←ちょっとした海外旅行に来たような満足感。
- ヴィラ・アイーダ(Villa AiDA)/岩出(和歌山) ←我が心のイタリアン第1位。
- プリズマ(PRISMA)/表参道 ←高価格帯のイタリア料理という意味では東京で一番好きなお店かもしれない。
- リストランテ ラ・バリック トウキョウ(La Barrique Tokyo)/江戸川橋 ←無冠の帝王。
- TACUBO(タクボ)/代官山 ←ポイントは二番手の存在。
- アロマフレスカ(Ristorante Aroma-fresca)/銀座 ←好き嫌いを超えた魅力。普遍性。
- ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 仙石原/箱根 ←最高の家畜体験。
- クッチーナ(CUCINA)/大垣(岐阜) ←何でもアリの旨いもの屋。
- ひまわり食堂/富山市 ←こねくり回すことなく、いま何を食べているのかハッキリとわかる味と量。
- プリンチピオ/麻布十番 ←こんなに有意義な6,800円があるか?
- カーザヴィニタリア/麻布十番 ←ゴージャスな店内と落ち着いた雰囲気。そのくせ高くない。
- ロッツォシチリア/南麻布 ←雰囲気良く客のレベル高し。ウイキョウのパスタが秀逸。
- ポンテ デル ピアット (PONTE DEL PIATTO)/広尾 ←少量多皿でどれも旨い。
- サローネ2007/元町 ←ランチのポモドーロは絶品。グラム数が指定できるもの最THE高。
日本のイタリア料理の歴史から現代イタリアンの魅力まで余すこと無く紹介されており、情報量が異常なほど多く、馬鹿ではちょっと読み切れないほどの魅力に溢れた1冊です。外食好きの方は絶対買っておきましょう。