開業から20年以上と、恵比寿のイタリアンでは老舗の部類に入る「リストランテ・マッサ(RISTORANTE MASSA)」。店名は先代の神戸勝彦シェフのイタリア修行時代の愛称とのこと。
席間にゆとりがあり、落ち着いた雰囲気の店内。軒先にちょっとしたテラスもあって、昼でも夜でも気持ちの良い空間です。
吉田洋平シェフは開業以来のスタッフであり、途中でピエモンテ州で腕を磨き、帰国後再登板。ちなみにこの日は百合子のせいでアルコールNGデイです。
アミューズは新玉ねぎの冷製スープ。玉ねぎの深みのある甘さに生ハムの塩気がビっと響きます。
続いてホワイトアスパラガスにマダイ。素材そのままと言って差し支えない調味であり、アジコイメ原理主義の私としてはやや物足りない。でもまあ、ワインが無いのであればこの程度の味付けでちょうど良いのかもしれません。
パンはシンプル。先の前菜を彷彿とさせるあっさりとした調味であり、全般的にそういう芸風のお店なのかもしれません。
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パンはシンプル。先の前菜を彷彿とさせるあっさりとした調味であり、全般的にそういう芸風のお店なのかもしれません。
スペシャリテのキターラ。いわゆる太麺タイプのパスタであり、ムシャムシャと食べ応え抜群。トマトベースのソースにサクラエビとタケノコで御し易い味覚です。
メインはフランス産の鴨の胸肉にフォアグラソテー。美味しいのですが、日常的にフランス料理を食べている身としてはリストランテに来てまでビストロっぽい料理もなんだかなあ、というお気持ちです。それよりも付け合わせのアニョロッティ(ワンタンみたいなやつ)の旨さに瞠目する。当店、いやイタリアンはやはりパスタなのかもしれません。
デザートは抹茶のアイスにフロマージュブランのパルフェ、ピエモンテ州のチョコレート風味のプリン「ボネ」。いずれも朴訥で優しい味わいです。
酒抜きでお会計はひとりあたり9千円。うーん、ちょっと高いなあ。ワインと合わせて食べればまた印象は違ったのかもしれませんが、オーソドックスなイタリア料理としては割高に感じました。それでもパスタの美味しさは一級品だったので、(できるか知らんけど)アラカルトで訪れてパスタ中心に好きなものを好きなだけ注文すると、また印象が違ったかもしれません。今度はランチで行ってみよう。
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恵比寿も十番に負けず劣らず良い街ですよね。1度住んで、片っ端から食べ歩いてみたいなあ。よそ者ながら印象に残ったお店は下記の通り。
- ALTRO!(アルトロ) ←十番カラペティ・バトゥバ!の姉妹店。居心地最高。
- マッシュルーム(MUSHROOM) ←3皿取ってデザートやお茶までついて3,500円ってむっちゃ安くない?
- アリゴトゥール(Aligoteur Que du bonheur) ←美味しいを突き詰める旨いもの屋。
- 筑紫樓(つくしろう) ←ランチタイムは社会貢献活動かもしれませんが、それにしてもお得である。
- 鍈輝(えいき) ←コロナ・テイクアウトグルメグランプリ優勝店。
- クンビラ(KHUMBILA) ←スパイスのオーケストラともいうべき複雑な味わいが五感に押し寄せる。
- ブラチェリア デリツィオーゾ イタリア(BRACERIA DELIZIOSO ITALIA) ←ランチの信じがたい費用対効果。
- CarneSio east(カルネジーオ イースト) ←なんて素晴らしい費用対効果なのでしょう。
- スブリデオ レストラーレ ←チーズ好きのカーバ神殿。
- ガストロノミー ジョエル ロブション ←やはり最強。季節ごとにお邪魔したい。
- チャイニーズダイニング方哉(まさや) ←ランチの千円担々麺が絶品。
- 蕎麦懐石 義(ぎ) ←飲み物付きランチコース4千円がほんとうにすばらしい。
- えびすの安兵衛 ←超行列店。高知名物「屋台餃子」を恵比寿の地で!