支那ソバ かづ屋/目黒

目黒は権之助坂を下り、山手通りを五反田方面(目黒二郎と逆側)に数分歩いた先にある「支那ソバ かづ屋」。平成元年創業で、ワンタン麺の名店「たんたん亭」からの系譜を受け継ぐ店です。
店内は思いのほか広く、カウンター席に加えテーブル席も3卓用意されており、グループ客が結構多い。従業員は皆きびきびと動き、客の仕切りも旨く、それでいて店主の愛想は良いというラーメン屋の接客としてパーフェクトなショップです。
腹が減っていたので「チャーシューワンタンメン」に「ルーロー飯」を注文。ランチタイムはセットメニューとしてご飯ものが+200円だけで追加することができます。
第一印象は「大きい」です。もちろんドカ盛り系のお店ではないのですが、丼が大きくスープも気前よくたっぷり注がれているので、洗面器クラスの食べ応えです。スープはあっさりめのキレイな味わいであり、これだけの量であってもゴクゴクいける淡麗スタイル。
ワンタンが美味しい。ギュギュっと餡が詰まっており、全てを食べるとハンバーグ級の豊かさがここにあります。そのへんの中華料理屋が尻尾を巻いて逃げ出すレベルの旨さなので、当店を訪れた方は必ずワンタンを付けること。
麺も美味しい。高級な素麺を太くしたような喉越しであり、スープにお似合いの綺麗な味わい。普段は太麺原理主義な私ですが、当店の気品溢れる麺には浮気してしまいました。
他方、かなりの追加料金でトッピングしたチャーシューは、他の具材に比べると相対的に見劣りします。あくまで「相対的に」であり、つまりそれだけワンタンが美味しかったという意味です。
ランチタイムのセットメニューに付随するキャベツ。これはまあ、浅漬けというよりもキャベツであり、お口直しというポジションでしょうか。
セットメニューのルーロー飯。この丼のボリュームもすごくって、そのへんのラーメン屋のオマケ小丼とは一線を画す食べ応えであり、単品で500~600円請求されても文句の言えないクオリティです。これが200円だなんて奇跡。ルーロー飯以外の丼も気になるぜ。

いい店でした。下手な中華料理屋に行くよりも余程上質。ワンタンメンはマスト。でも今度は焼きギョーザも試してみようっと。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。