新千歳空港からで30分ほどの場所にある「東千歳バーベキュー」。1971年から3代続く由緒正しきバーベキュー屋(?)です。土日祝日は行列必至であり、私は連休初日で15分ほど並びました。屋外に並ぶ必要があるため夏は日傘、寒くなって来るとダウンジャケット必須です。列に並んで順番が来ると店内のおねえさんが声をかけてくれるというシステムです。
店内に文明の利器は無く、レンガ(?)を組んだ焼き台に炭をチンチンに起こして網を広げてセルフで焼いていきます。エアコンなどはもってのほか。オイルミストサウナもかくやというシットリもくもく感であり、汚れても良い服装で訪れましょう。コートなどは入店時に一旦車に置いてきたほうが良いかもしれません。
着席すると店員から「バーベキューは何人前?野菜は何人前?ライスは要る?」とシンプルな問いかけ。そう、当店のメニューはその3つしか無いのです。注文後すぐに網に鶏肉が並べられ、ファサーっと2種の魔法の粉で味付けを。ちなみにバーベキューは1人前で鶏半身。上記の写真は2人前です。
野菜炒めは奥の厨房で調理されてやってきます。モヤシとキャベツという構成が「ラーメン二郎」のようであり、程よく味付けされており、これ単体でもパクパクとつい箸が伸びてしまいます。上記の写真は2人前。「量が多い」という口コミもありますが、我々はライス抜きで臨んだので、ひとり1人前づつの注文でちょうど良かったです。
肉が焼きあがりました。なるほどセルフで場所を変え表裏を変えるため、バーベキュー感満載。味はまあ、そのへんのスーパーで売られている鶏肉と大差ありませんが、ひとりあたり千円かそこらの食事なので文句を言ってはいけません。コンセプトの勝利です(そういう意味で、熊本「ろばたやき山ろく」のクオリティは奇跡である)。ちなみに持ち帰りもOKで、アルミホイルも用意されています。
持ち帰りと言えば、飲み物や調味料を持ち込んでいる人もいました。そのへんは大らかなのでしょう。飲み物は冷蔵庫からセルフで持って行って自分で栓を抜いて、自己申告で精算するという仕組みです。
以上を食べ、お会計はひとりあたり1,300円と格安。味わいは値段相応ですが、何より楽しい。ただし置かれる環境は過酷で、予約ができず車でしか訪れることができないのも旅行者泣かせ。私のように半身を札幌に置いているようなライフスタイルであれば話のタネに訪れても良いかなというお気持ちですが、年に一度北海道に来るか来ないかの旅行者が一食をここに費やすのはちょっとアレかもしれません。北海道長期滞在時のちょっとしたスパイスにどうぞ。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。